2013年08月24日 エルムS G3
優勝馬:フリートストリート
プロフィール
- 生年月日
- 2009年04月10日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:11戦6勝
- 総収得賞金
- 112,107,000円
- 母 (母父)
- ジェニーリンド(GB) by Singspiel(IRE)
- 馬主
- H.H.シェイク・モハメド
- 生産者
- ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 (門別)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- 内田 博幸
函館競馬場で行われた第18回エルムS(G3)は、3番人気のフリートストリートが直線、逃げ粘るエーシンモアオバーを捕らえて抜け出し、コースレコードを1秒1更新する破格のタイムで重賞初制覇を飾った。
フリートストリートの故郷は、日高町のダーレー・ジャパン・ファーム。10年のNHKマイルC(G1)馬ダノンシャンティをはじめ、昨年のフローラS(G2)を制したミッドサマーフェア、中央交流競走でもある全日本2歳優駿(Jpn1)勝ち馬サマリーズなど、多くの生産馬がターフを賑わせている。
牧場に残り、テレビでレースを観戦した繁殖マネージャーの福原博さんは「パドックでの状態はとても良さそうに見えて期待が膨らみました。昔からパドックでは良く見せる馬でしたが、受けた印象と結果が伴って来ましたね。好位に付けて差しきるという理想的な展開で、レコードタイムを叩きだしたんですから、言う事なしです」と喜びを爆発させた。
本馬の母、ジェニーリンドはシングスピールを父に持つ英国産馬。ストリートセンスをお腹に入れて日本へ渡った。
「ジェニーリンドは非常に穏やかな気性で手のかからない優しい母、産駒たちもおっとりした仔が多いです。フリートストリートは初仔ということもあり、生まれた時はそれほど大きくなかったです。成長と共に父に似てきて、離乳の頃には筋肉量が豊富な立派な馬になって行きました」と福原繁殖マネージャー。
そして、離乳後をバトンタッチされたのがイヤリングマネージャーの三宅公彦さん。「移動して来た時には群れの中でも大きな方で、みんなの兄貴分のような存在でした。威張ったり他の馬をいじめたりすることもなく、自然と周りに馬が集まって来る感じでしたね。その頃からこの気性とバランスの良さからオープンまではいけるんじゃないかと評判になっていた1頭なんです」と話してくれた。
三連勝で重賞制覇、秋に向けて大きく弾みを付けたフリートストリートに、三宅さんは「期待馬が期待通りの活躍をしてくれたことは素直に嬉しいです。父ストリートセンスが日本で種牡馬入りした年に重賞を勝ってくれて、本当に親孝行な息子ですよね。まだ4歳、どんどん力を付けていますし、ここを通過点として更に上を目指して欲しいです」とエールを送った。