2013年09月01日 小倉2歳S G3
優勝馬:ホウライアキコ
プロフィール
- 生年月日
- 2011年03月08日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:2戦2勝
- 総収得賞金
- 117,579,000円
- 母 (母父)
- ホウライサンデー by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 橋元 幸平
- 生産者
- ナカノファーム (門別)
- 調教師
- 南井 克巳
- 騎手
- 和田 竜二
小倉競馬の2歳王者を決める第33回小倉2歳S(G3)は、2番人気のホウライアキコがインコースから抜け出して優勝。2戦2勝で初の重賞タイトルを飾った。
ホウライアキコの故郷は、日高町のナカノファーム。現在は約20ヘクタール弱の放牧地に繁殖牝馬は13頭。これまで2002年の共同通信杯(G3)、毎日杯(G3)優勝馬チアズシュタルクや2010年のステイヤーズステークス(G2)を制したコスモヘレノスなどの活躍馬を送り出しているほか、場主の中野富夫さんが独立する前に場長を務めていた優駿牧場では有馬記念(G1)優勝のダイユウサクなどを送り出してきた。
「家族と、スタッフ1名の牧場ですから」と笑う中野さんは、レースを自宅で観戦していた。デビュー戦はレコード勝ちしたが「だからこそ、悪化した馬場状態が気になっていました」といい「ほかにも速い馬はたくさんいましたし、とにかく無事でゴールしてくれればよいと思っていたから、勝ってびっくりです。ダイユウサクでもお世話になった馬主さんに喜んでいただくことができてよかったです」と振り返った。
本馬の母ホウライサンデーは、その名前のとおりにサンデーサイレンス直仔。祖母になるホウライコメットはオーナーが期待を込めて競走馬として輸入した米国産馬だ。残念ながら競走馬としては結果を出すことができなかったが、約20年の時を経てオーナーに重賞タイトルを贈ることになった。
ホウライアキコは、そのホウライサンデーの6番仔として誕生した。「ヨハネスブルグとの配合はオーナーによるものです。生まれたときはバランスのよい、すっきりした馬でした。兄姉はダート向きの体型が多かったのですが、この馬はちょっとタイプが違うと思いました」という生産者の期待どおりにすくすくと成長。「ちょっと気性の強いところもありました」というあたりにも血統が表現されていたのだろうか。
そうして1歳秋に育成牧場に移動。その後のことは「良くわかりません」というものの2歳夏に重賞ウイナーになるのだから、順調そのものだったのだろう。
この勝利でクラシックの権利を手中にしたホウライアキコ。当面の目標は暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)ということになるのだろうか。「これから、どんどん強い馬も出てくるでしょうが、今回のような馬場をこなしてくれたホウライアキコも力をつけてくると思います。もしG1レースに挑戦できるようになったら応援に行きたいです」と無事を祈っている。