2013年08月11日 関屋記念 G3
優勝馬:レッドスパーダ
プロフィール
- 生年月日
- 2006年05月21日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:20戦6勝
- 総収得賞金
- 339,783,000円
- 母 (母父)
- バービキャット(USA) by Storm Cat(USA)
- 馬主
- (株) 東京ホースレーシング
- 生産者
- 下河辺牧場 (門別)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- 北村 宏司
2番手から早めに動いて前をとらえると、セーフティーリードを保ったまま、力強くゴール板を駆け抜けた。レッドスパーダ、現7歳。2010年1月30日の東京新聞杯(G3)以来となる約3年ぶりの重賞勝利となった。
「手応えが良かったですし、後ろとの差も縮まっていなかったので、ゴール手前で勝利を確信できました。久しぶりの勝利となりましたが、もともとこの世代では期待の高かった馬。やっと結果を出してくれて、良かった、という気持ちが強かったですね」
レース当日は牧場でテレビ観戦をしていたという下河辺隆行氏。ゴールした瞬間は喜びと安堵が入り交じった不思議な気持ちになったという。思い返してみれば、クラシックに出走しようかという、世代のエリートだったレッドスパーダ。順調だったら重賞はもちろん、G1でも、と期待していた逸材だった。
「それだけの評価をしていましたし、それは今も変わりません。これまでは運がなかった面もありますからね。これから頑張ってくれると思います」
最初に勝った東京新聞杯(G3)と、今回の関屋記念(G3)の間に流れた時間、『3年』は文字にすればたった2文字だ。しかし、同馬が歩んできた道のりは2文字で表すにはあまりにも長く、さまざまな困難があった。
4歳1月に重賞初勝利を飾ったレッドスパーダはその後、ダート初出走でフェブラリーS(G1)に挑戦して12着大敗。すぐさま芝のスプリント路線に矛先を向けたが、気持ちが強すぎるためか、レース後の反動が大きく、順調に使い込むことができなかった。同年夏にはノドの手術。その後は長引く脚部不安。なかなか態勢が整わず、2012年はついに未出走に終わった。長い時間をかけて、ようやく今年1月に復帰。関屋記念(G3)はこの馬にとっては過去最多となる年間6戦目だった。順調に使い込める、それこそがレッドスパーダの今の充実ぶりを物語っている。
「7歳馬ですが、ここまでレース数を使っていない分、馬が若いですからね。秋にはまたG1レースを目指すことになるでしょう。頑張ってくれると思います」
過去最高の状態を放って、剣(スパーダ)は再び大舞台へ。その輝きは本物だ。