2013年08月18日 北九州記念 G3
優勝馬:ツルマルレオン
プロフィール
- 生年月日
- 2008年04月30日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:22戦6勝
- 総収得賞金
- 134,260,000円
- 父
- ハーツクライ
- 母 (母父)
- カストリア(USA) by Kingmambo(USA)
- 馬主
- 鶴田 鈴子
- 生産者
- 浜本牧場 (門別)
- 調教師
- 橋口 弘次郎
- 騎手
- 小牧 太
サマースプリントシリーズの4戦目・北九州記念(G3)は、6番人気のツルマルレオンが大外を力強く伸び重賞初制覇を飾った。
ツルマルレオンの故郷は、日高町の浜本牧場。04年の安田記念(G1)優勝馬ツルマルボーイや、その母で94年の朝日チャレンジカップ(G3)を制したツルマルガール、98年の中日新聞杯(G3)勝ち馬ツルマルガイセンなど「ツルマル」の活躍馬を多く送り出しているほか、08、09年のサマースプリントシリーズチャンピオンに輝いたカノヤザクラもこの地で誕生している。
「さすがに小倉は遠くて」と笑う濱本泰彰代表は、レースを自宅で観戦していた。+6キロの馬体重はちょっと太めに映ったそうだ。「後方待機はいつも通りなんだけど、やっぱり体が重いのかな?と感じましたね。4コーナー回って外へ出した時もまだ先頭と距離がありましたし、今日はダメかと諦めたらすごい勢いで飛んで来たのでビックリしましたよ。不安に思った体重増は夏負けせず、順調に来た証だったんですね」と振り返った。
本馬の母、カストリアは米国産の輸入繁殖牝馬。3歳秋、競走馬引退直後に米国キーンランドのせりに上場されていたカストリアを濱本代表が一目で気に入り購入を決めた。「キングマンボの肌で馬格もあったし、値段も魅力的でした。初日の最後の方の上場だったからお客さんも少なくてね。競り合うこともなくスムーズに落札できてラッキーでした」とカストリアとの出逢いを昨日のことのように鮮明に覚えていた。
ツルマルレオンは母の2番仔として誕生、父ハーツクライは初年度産駒だったため「どっちに似てるか見当が付かなかったけど、幅があってしっかりした馬でしたね。ハーツクライを管理していた橋口先生にすぐ見てもらいましたよ」。こうして父をG1馬に育て上げたトレーナーの元へ行くことが決まった。
「母は何もしなくても存在感があり、常にドンと構えているような馬ですから、レオンも落ち着いた気性に成長していきました。ここを離れて育成牧場へ移るころには体も大きくなってパワフルになってましたね。自分たちにできることはここまで。競走馬になったあとは育成場と厩舎スタッフの努力の賜物ですよ」と濱本代表は目を細めた。
重賞勝ちを収め、次に見えて来るのは秋のスプリントG1となるだろう。相手は更に強くなるが、着実に力を付けて来ているツルマルレオン。直線見せたあの末脚を、G1の舞台で再現してもらいたい。