重賞ウィナーレポート

2013年07月07日 プロキオンS G3

2013年07月07日 中京競馬場 晴 良 ダ 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アドマイヤロイヤル

プロフィール

生年月日
2007年02月10日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:29戦7勝
総収得賞金
269,903,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
マストビーラヴド  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
近藤 利一
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
橋田 満
騎手
四位 洋文

 7勝、そして11度の2着が物語るように、非常に安定したレースを続けてきたアドマイヤロイヤル。初めての重賞制覇となったプロキオンS(G3)は、今までの鬱憤を晴らすかのようなレコード勝ちとなった。

 「今年の5月に栗東に行った際、橋田厩舎の児玉武大助手と話した時に、『最近になって集中力が出てきた』ということを伝えられました。年齢を重ねたことで、やんちゃだった性格もおとなしくなったのでしょう」とはノーザンファーム早来の林宏樹厩舎長。「おとなしくなった」との言葉にも表れているように、育成を行っていた頃のアドマイヤロイヤルは、とてもやんちゃな馬でもあった。

 「ほとんどの厩舎スタッフが腕をかじられたと思います(笑)。また、輸送に弱くて、一緒に栗東まで付いていったこともあるなど、手のかかった馬ではありますが、だからこそこの勝利は格別です」(林厩舎長)

 7勝という実績ながらも、これが初めての重賞制覇。その間には昨年のプロキオンS(G3)での2着や、武蔵野S(G3)での3着、そしてダートグレード競走南部杯(Jpn1)での3着と惜しいレースが続いていた。

 「見ていて歯がゆさもありました。賞金が足りないがばかりに、この馬の能力を生かせるようなレース選択もできなかったことも、回り道となっていたと思いますが、この重賞勝利で今後はアドマイヤロイヤルにとって最適なレースに出走できるのではないのでしょうか」(林厩舎長)

 しかも、このプロキオンS(G3)ではダート重賞競走の常連を向こうに回しただけでなくレコード勝ちと、更に大きなタイトルを狙えそうな能力の高さも証明した。

 「あのメンバーを相手に勝てたことは、今後のダート重賞戦線でも更なる期待を持たせてくれました。近々、牧場に帰ってきますが、レースでの疲れをケアして、無事に栗東へ戻してあげたいです」(林厩舎長)