2013年05月06日 かしわ記念(中央交流) Jpn1
優勝馬:ホッコータルマエ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年05月26日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:17戦8勝
- 総収得賞金
- 1,078,706,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- マダムチェロキー by Cherokee Run(USA)
- 馬主
- 矢部 幸一
- 生産者
- 市川フアーム (荻伏)
- 調教師
- 西浦 勝一
- 騎手
- 幸 英明
かつて、千葉県にあった「柏競馬場」を記念にして創設された「かしわ記念(Jpn1)」は、帝王賞(Jpn1)へむけての重要なステップレースであると同時に、ダートのマイル王決定戦的な意味合いを持つ交流G1競走でもある。
25回目となるかしわ記念(Jpn1)を制したのは、今年1月の東海ステークス(G2)3着のあと、交流重賞含めて3連勝中だったホッコータルマエ。同馬は浦河町の市川ファームの生産馬で、同じく浦河町の高昭牧場で育成された。
今回は、高昭牧場の上山憲泰社長に話を聞いた。「今年に入ってからは、ずっと安定していましたし、調子も良いと聞いていましたので、よい競馬をしてくれるだろうなという思いはありました。今回は相手も相当に強くなっていましたが、それにしても強い競馬でしたね」とテレビを通して、かつての育成馬の強さをほめた。
「以前から親交の深いオーナーの所有馬で、セレクションセールの取引馬です。キングカメハメハの産駒らしい馬体の持ち主で、セールのときから目立つ馬でした。とにかく馬を見るのが大好きなオーナーですので、あのときもすべての上場馬を見て歩いたと思います。そうして選んだ馬ですから、この活躍は携わった一人として嬉しいです」。
牧場時代は、特別に目立つ動きをしていたわけではないという。「セール取引後に移動してきたのですが、初期馴致はほとんど出来ていました。そういう部分では苦労した覚えはありません。逆に印象に残らないほどです。ただ、生まれが遅い馬(5月26日生まれ)ですので、体がしっかりするまでは負荷をかけすぎないような調教メニューでした」。現在、レースでみせる卓越したレースセンスに通じる賢さのようなものを、この当時から垣間見せていたようだ。
その後、ファンタストクラブを経由して栗東の西浦勝一厩舎に入った同馬は3歳1月にデビュー。初戦はまったく動けなかったが、2戦目に初勝利を記録すると3歳夏のレパードステークス(G3)に勝利する。
優秀なサラブレッドは、勝利を重ねるごとに強さを増していく。そんな姿を見ているだけで楽しい。「今のこの馬があるのは、西浦厩舎のおかげです。調教を積むごとに、そしてレースを重ねるごとに強くなっていく。結果論かもしれませんが、育成時代に無理をさせなかったことが、いまのホッコータルマエにつながったのだとしたら、嬉しいです」と言い「次は帝王賞(Jpn1)だと聞いています。相手はさらに強くなりますが、オーナーには競馬を楽しんでいただきたいし、自分たちも楽しみたい。期待を込めて応援したいと思います」とエールを送っている。