重賞ウィナーレポート

2013年05月26日 目黒記念 G2

2013年05月26日 東京競馬場 晴 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ムスカテール

プロフィール

生年月日
2008年04月18日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:19戦6勝
総収得賞金
242,293,000円
マヤノトップガン
母 (母父)
シェリール  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
吉田 勝己
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
内田 博幸

 日本ダービー(G1)の余韻も残る中で行われた今年の目黒記念(G2)。G2レースとしてはまず聞いたことの無いようなファンファーレに合わせての手拍子も起こるなどファンの注目も高まっていた中、ゴール後にどよめきを響かせたのが、勝ったムスカテール。勝ち時計となった2分29秒6は、東京競馬場2500mのコースレコードとなった。

 「得意とする左回りでのレースでしたし、ひょっとしたら好走してくれるのではないかと思っていましたが、強い勝ち方を見せてくれました。重賞では惜しいレースが続いていたのですが、そのことを忘れさせてくれるようなレース内容に驚いています」とはノーザンファーム早来牧場の山内大輔さん。ムスカテールの祖母にあたるジェドゥーザムールは、ダイワカーリアン(札幌記念(G2)、東京新聞杯(G3)、富士S(G3))やアドマイヤビッグ(東京スポーツ杯2歳S(G3))を送り出すなど優秀な繁殖成績を残す一方で、現役時に4勝をあげたシェリールが牝系を伸ばしつつある。

 「ジェドゥーザムールの血を引く馬は、総じて母の綺麗な馬体が出ている印象を受けます。また乗り味の良さも共通点の1つではないのでしょうか」(山内さん)

 山内さんの所属する横手厩舎からは、ディープインパクト、キングカメハメハと、その競走成績だけでなく、種牡馬としても日本生産界の柱となっている名馬が送り出されている。最近でもキングカメハメハ産駒のルーラーシップが種牡馬入りを果たした。

 「ルーラーシップの種牡馬入りは光栄なことでしたが、厩舎としては古馬の柱となってくれていた馬がいなくなってしまうことに寂しさも感じていました。それでも今後はムスカテールが古馬の重賞戦線を楽しませてくれる馬となってくれそうですし、より大きなタイトルも期待したくなります」(山内さん)

 陣営からは夏シーズンを休養に充てて、秋の東京開催からの復帰を目指すとの発表があった。東京コースはこれで4戦2勝、2着1回という得意としているコース。ここでレコードを樹立したような豪脚を見せられるのなら、山内さんの話すように「より大きなタイトル」も十分に視野に入ってきそうだ。