重賞ウィナーレポート

2013年03月16日 フラワーC G3

2013年03月16日 中山競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サクラプレジール

プロフィール

生年月日
2010年03月14日 03歳
性別/毛色
牝/青毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
40,518,000円
サクラプレジデント
母 (母父)
サクラプレステージ  by  ブライアンズタイム(USA)
馬主
(株) さくらコマース
生産者
新和牧場 (静内)
調教師
尾関 知人
騎手
横山 典弘
  • サクラプレジールの半姉サクラドルチェ
    サクラプレジールの半姉サクラドルチェ
  • サクラプレジデントを受胎している
    サクラプレジデントを受胎している
  • 新和牧場の皆さん
    新和牧場の皆さん

 東から才女の登場。フラワーカップ(G3)はサクラプレジールが先行策から抜け出し、直線の叩き合いを制した。まだキャリア1戦。中山コース、右回り、1800m、初物づくしのレースながら、頼もしい走りで重賞を突破した。

 本馬の生産は新ひだか町静内に構える新和牧場。過去には金鯱賞(G2)など重賞4勝をマークしたサクラメガワンダー、ローカル重賞で活躍したサクラオリオン、ダート交流重賞馬で、G1・2着の実績を持つサクラヴィクトリアらを生産している。

 「新馬を勝ったばかりでしたが、重賞でも十分やれると思っていました。コンビを組んだ横山典弘騎手は、攻め馬に乗った時から評価してくれていましたしね。最高の結果を出してくれました。スタートが良いし、レースセンスに長けていますね。」と、感想を語るのは同牧場の谷岡毅さん。レース当日は現地・中山競馬場で応援しており、歓喜の瞬間に立ち会った。激しいレース後の口取りでも馬は落ち着いていて、すんなりと写真に収まったという。

 本馬は父サクラプレジデント、母サクラプレステージ。サクラ軍団が誇る名繁殖牝馬サクラクレアーの孫にあたる。母系からはサクラチトセオー、サクラキャンドルといったG1馬が飛び出し、今もその枝葉を広げている。実績の血統から、再び大輪の開花を予感させる。牧場時代の本馬については「頭の良い馬でしたね。馬体は小さくもなく、大きくもなく、普通のサイズでした。ゆったり歩くタイプで、柔軟性がありました。気性の問題はなく、扱いやすい馬でしたね。」と、谷岡さんは振り返る。病気やケガもなく順調に育ち、美浦・尾関知人厩舎に入厩した。

 本馬の母サクラプレステージは現役時代3勝。芝ダート短距離を得意とした。6番仔で本馬を生み、7番仔を生んだ後に亡くなってしまった。最後の仔となった父キングヘイローの2歳牡馬は「サクラリスペクト」という馬名でデビュー予定。育成現場での評判も上々とのことだ。

 今回の取材で写真を撮らせてもらったのは、父タイキシャトル譲りの栗毛の馬体、サクラドルチェ(牝8歳)。サクラプレステージの2番仔で、現役時代は芝マイル~中距離を走り、トントンと準オープンまで出世した経歴を持つ。今は亡きサクラプレステージの後継牝馬として、繁殖生活を送っている。初仔は父サクラプレジデントの2歳牝馬_重賞馬の叔母と近い配合となる。谷岡さんは、「初仔からすごく良い馬が生まれました。期待の一頭です。」と、推している。花びらのように折り重なるサクラのファミリー。時代の風をつかみながら、伝統の血を強靭にしている。

 桜花賞(G1)の有力候補に躍り出た本馬だが、次走はクラシック2冠目のオークス(G1)となる模様。無敗のG1制覇へ、陣営は舵を切った。「直線が長い方が、競馬しやすいような気がします。東京コースは経験済みですし、本番も好勝負できるでしょう。万全の態勢で挑んで欲しいと思います。」と、谷岡さんは頂点を意識する。その冠号にふさわしい“フラワー”カップ制覇を通過点に、グングンと茎を伸ばすような成長が楽しみでならない。