重賞ウィナーレポート

2013年02月10日 共同通信杯 G3

2013年02月10日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイケイペガスター

プロフィール

生年月日
2010年01月15日 03歳
性別/毛色
牡/青毛
戦績
国内:4戦2勝
総収得賞金
88,974,000円
フジキセキ
母 (母父)
ストームホイッスル  by  ブライアンズタイム(USA)
馬主
名古屋競馬 (株)
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
木原 一良
騎手
横山 典弘

 競馬週刊誌に掲載されている、メイクデビューの勝ち馬、もしくは未勝利戦での勝ち馬の将来性を示す記事。そこで最高の評価となる星7つを与えられたのが、メイクデビュー阪神を勝ったばかりのメイケイペガスターだった。

 「直線だけの競馬で、しかも馬群を縫うようにゴールしたメイクデビューは強かったと思いましたが、それでもあの評価にはびっくりしました」と白老ファームの石垣節雄繁殖主任も、その記事を振り返る。その後のデイリー杯2歳S(G2)、そして若駒Sと人気を集めたメイケイペガスターではあったが、メイクデビューのような鮮烈なレースを見せることはできなかった。

 それでもこの共同通信杯(G3)ではG1上位入着馬を退けただけでなく、レースレコードを1秒3上回っての優勝。強さと速さの双方で高い能力を持っていることを改めて証明した。

 「好位で折り合って、あの末脚を引き出してくれた横山(典弘)騎手の好騎乗あっての勝利だと思います。次走が楽しみになる勝利となりました」(石垣さん)

 メイケイペガスターの母ストームホイッスルは、兄弟にモエレソーブラッズ(兵庫ジュニアグランプリ(G3))、ペニーホイッスル(フェアリーS(G3)2着)の名前を見つけることができる。

 「ペニーホイッスル、モエレソーブラッズ共に成長が早いのか、幼少期から外見的評価も高かったのですが、ストームホイッスルはゆっくりめの成長を遂げていきました。その特徴は産駒にも受け継がれたようで、生まれた頃のメイケイペガスターも、決して目立っていたわけでは無かったですね」(石垣さん)

 それでも成長と共に、母父ブライアンズタイムから受け継がれた骨格に加えて、父フジキセキ譲りのボリュームも出てくるようになり、セレクトセール2011の1歳セクションでは3,150万円(税込)の評価を得るまでに至る。

 「類い希な成長力、そして短距離系の母系であるにもかかわらず、芝の中距離でも対応できるのは、母父に入ったブライアンズタイムの血なのでしょう。今後のクラシック戦線でも、まだまだ成長した姿を見せてくれると思います」(石垣さん)

 やはり星7つの評価は伊達ではない。メイケイペガスターはその評価通りの走りを、クラシック本番で証明してくれるはずだ。