2013年01月13日 日経新春杯 G2
優勝馬:カポーティスター
プロフィール
- 生年月日
- 2009年02月22日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦4勝
- 総収得賞金
- 120,983,000円
- 父
- ハーツクライ
- 母 (母父)
- サビアーレ(USA) by Capote(USA)
- 馬主
- 備前島 敏子
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- 高倉 稜
1000万下条件を勝ったばかりでの格上挑戦。戦前の評価も10番人気と決して高いものではなかったが、それでもカポーティスターの育成を手がけたノーザンファーム空港牧場の今井翔一さんは、十分に勝機があると思いながらレースの時間を待った。
「ハンデ戦で斤量が軽かったということもありますが、何よりも牧場の頃に感じた能力からすれば、ここでも勝ち負けのレースが出来ると思っていました」(今井さん)
これまでにG1勝ち馬を含む、数々の重賞馬に跨ってきた今井さんであるが、カポーティスターの乗り味はそれらの馬と匹敵するか、もしくはそれ以上の感触を伝えてきたという。
「乗り味の良さは勿論のこと、何よりも驚いたのはその力強さでした。今までに味わった事が無いほどの手応えを感じましたし、クラシックにも乗れるだけの能力があると感じました」(今井さん)
デビューが3歳の2月と遅れたこともあり、その年のクラシック出走とはならなかったが、それでも青葉賞(G2)では2番人気の評価を得ていたように、3歳未勝利戦、続く新緑賞とその勝ちっぷりの良さは、その後の重賞ウイナーたるレースをみせていた。
自身のような4歳馬から、レースキャリア豊富な8歳馬まで16頭が出走したこの日経新春杯(G2)。1枠という利を生かして先行したカポーティスターは、そのまま先手を奪った馬を射程圏内に置く位置でレースを進めて行く。
「向こう正面でハミが抜けて、リラックスして走っている姿を見たときは、理想通りのレース運びができていると思っていました。最後の直線で鞍上の高倉騎手がインコースを突いてくれましたが、この日の京都競馬場の芝コースは内が残る馬場でしたし、その位置取りもまた、理想通りでした」(今井さん)
残り一ハロンで先頭に立ったカポーティスターは、セーフティリードを保ったままゴール。ゴール前の脚色は1000万条件を勝ち上がった馬とは思えないほどに鮮やかであり、まさに完勝だった。
「矢作厩舎の皆さんの仕上げもあって状態も良かったのでしょうし、高倉騎手も完璧なレース運びでした。重賞馬になれると信じていましたが、それがこうして叶ったことを含めて、本当に嬉しい勝利です」(今井さん)
それでも今井さんはカポーティスターが重賞級の器で終わる馬とは思っていない。「高い能力を持ち合わせているだけでなく、更なる上積みも感じさせてくれるレース内容だったと思います。クラシック出走こそなりませんでしたが、その分、G1でファンの方を沸かすような走りを期待しています」(今井さん)