2012年12月08日 朝日ChC G3
優勝馬:ショウリュウムーン
プロフィール
- 生年月日
- 2007年06月07日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:22戦5勝
- 総収得賞金
- 214,116,000円
- 馬主
- 上田 亙
- 生産者
- 高村牧場 (浦河)
- 調教師
- 佐々木 晶三
- 騎手
- 秋山 真一郎
ハンディキャップ競走に生まれ変わった朝日チャレンジカップ(G3)は単勝6番人気で秋山真一郎騎手騎乗のショウリュウムーン(牝5)が直線で馬群を割って優勝。ハンデ戦らしくコンマ6秒の中に17頭全頭がひしめく大混戦を制して重賞3勝目を記録した。
ショウリュウムーンを生産したのは浦河町絵笛の高村牧場。昭和20年創業という歴史ある牧場で、これまで東海ダービー馬サブリナチェリーなどを送ってきたが、JRAの重賞は2010年にショウリュウムーンが勝ったチューリップ賞(G3)が初めてだという。それだけに思い入れもひとしおだ。
今回は場主の高村唯三さんが自宅テレビ前で応援し、三男で後継者の祐太郎さんが競馬場で愛馬に声援を送った。唯三さんは「1800mという距離に実績はありませんでしたが、陣営は問題ないと思っていたようです。それよりも、この馬は脚質的に不利を被ることが多く、スムーズな競馬ができるかどうかを心配していました。今回は、うまく前が開いてくれました。久しぶりのレースを1度叩いてよい状態に持ってきてくれた厩舎や、上手に乗ってくれたジョッキーに感謝です」と笑顔でレースを振り返った。レース終了後からお祝いの電話はなりやまず、次々と花や酒が届けられた。「たくさんの方々がお祝いに駆けつけてくれました。こんなときじゃないと会えない人もいて、本当に嬉しかったです」と頬を緩めた。
牧場時代のショウリュウムーンは「期待の配合馬でしたが、6月生まれの牝馬で体が小さな馬でした。夜間放牧はちょっとかわいそうかなと思ったこともありますが、この馬はそういう厳しさにへこたれずに、どんどん馬が良くなっていきました。芯の強い馬で成長力もある馬だと思います」とほめた。「これで3歳(チューリップ賞(G3))4歳(京都牝馬ステークス(G3))5歳(本レース)と3年連続で重賞を勝ってくれました。本当に夢のようです。まだまだ活躍を期待しますが、生産者としては、競走生活をまっとうして、無事に牧場に戻ってきて欲しい。それだけです」と、その日を楽しみにしている。
「1歳には同じキングカメハメハを父にもつ全妹がいて、そして母のムーンザドリームは現在エンパイアメーカーの仔を受胎しています。これらの馬も姉に負けないくらいの活躍を期待したいです」と期待に胸を膨らませている。