重賞ウィナーレポート

2012年11月18日 福島記念 G3

2012年11月18日 福島競馬場 晴 稍重 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ダイワファルコン

プロフィール

生年月日
2007年03月25日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:26戦7勝
総収得賞金
285,020,000円
馬主
大城 敬三
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
上原 博之
騎手
川須 栄彦

 11度目の挑戦となる福島記念(G3)で、ついにダイワファルコンは重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

 「育成期は雄大な馬格に恵まれながらも、見た目ほどはしっかりしていないような印象を受けました。それでも背中の感触から能力の高さは感じていましたので、慌てずに中身からしっかりと作っていくことを心掛けました」とは社台ファームの山本哲也厩舎長。3歳時には弥生賞(G2)で3着に入り、皐月賞(G1)出走を果たしたダイワファルコンではあったが、その後は500万下から着実にクラスを上げ、再び重賞のゲートに入るためには、4歳春の大阪杯(G2)まで待たなくてはならなかった。

 その後、一度は準オープンに落ちるも韓国馬事会杯、そしてオープンのカシオペアSを勝利。あとは重賞制覇を待つだけとなったが、中山金杯(G3)で2着となった後は、重賞の壁に阻まれるようなレースが続く。

 「七夕賞(G3)の後、牧場で一ヶ月ほど短期調整されていました。その後、2着となったオールカマー(G2)、そして実績馬が肩を並べた天皇賞(秋)(G1)でも積極的なレースを見せてくれましたし、この夏の調整が上手くいったことを、ダイワファルコン自身が証明してくれたような思いがしていました」(山本厩舎長)

 1番人気で迎えた福島記念(G3)。勝利の喜びこそもちろんだが、山本さんはその1番人気という評価が嬉しかったと話す。

 「メンバーも揃っていた中で、多くの方に応援していただいたことは嬉しく思います。改めて評価していただいたファンの方にも感謝したいです」(山本厩舎長)

 重賞の壁を乗り越えたダイワファルコンが次に目指すのは、重賞の中でも最も格の高いG1タイトル。次走は有馬記念(G1)に登録とのことだが、この福島記念(G3)のような積極的なレースができるのなら、人気以上の快走も期待できそうだ。