2012年11月17日 東スポ杯2歳S G3
優勝馬:コディーノ
プロフィール
- 生年月日
- 2010年02月15日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 162,294,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- ハッピーパス by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- 横山 典弘
まさに独壇場だった。最後の直線、前を行く2頭の間隔が開いた瞬間、すっとその間に入ったコディーノは、あっという間に先頭に躍り出ると、そこからどんどんと後続との差を開いていく。後続から同じ藤沢厩舎のレッドレイヴンが追いすがるも、セーフティリードを保ったままゴール。その時、掲示板に表示された1分46秒0の時計は、東京競馬場の2歳戦における芝1800mにおけるコースレコードでもあった。
札幌2歳S(G3)で重賞初勝利をあげたコディーノは、調整のためにノーザンファーム早来牧場で管理されることとなった。
「こちらにはレースの後から一ヶ月ほどいました。見た目には元気そうにも見えたのですが、血液などの検査をしてみると、やはり疲労していることが数値に出ていたので、まずはゆったりさせることを念頭に置いて調整を行いました」とは横手祐二厩舎長。「日本競馬史上最強馬」とも言われるディープインパクトの育成を担当した横手さんであるが、実はコディーノの父であるキングカメハメハの育成も行っている。
「送り出す時には疲れも取れて、もの凄く元気になっていました。ただ、速いところまでは進めてなかったので、向こうではエネルギーが有り余るような走りを見せていたそうですよ(笑)」
レコード勝ちに見られるスピード能力の高さ、スローでも苦にしない折り合いと、前で競馬を進められるセンスと、現2歳世代の最強馬と呼ぶに相応しいコディーノであるが、横手さんはこの東京スポーツ杯2歳S(G3)のレースを見ても、まだ持っている能力を十二分に発揮できたとは思っていない。
「牧場に来ていた頃の様子を見てみても、まだ幼さは残っていると思います。というよりもここから更に成長する馬こそが、来年のクラシックを勝てる馬となれると思いますし。コディーノはそれだけの器を持った馬だと思えますし、まだ強い姿をレースで見せてもらいたいです」
父キングカメハメハは2歳の11月にデビューと、コディーノより使いだしこそ遅くなったが、そこから一気に日本ダービー(G1)へと上り詰めていった馬。コディーノも父と同様、もしくはそれ以上の成長力を秘めているとなれば、この重賞勝利もまた、後の名馬のストーリーを綴っていく上での通過点となっていくのだろう。