2012年11月18日 マイルChS G1
優勝馬:サダムパテック
プロフィール
- 生年月日
- 2008年03月30日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:16戦5勝
- 総収得賞金
- 406,650,000円
- 馬主
- 大西 定
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 西園 正都
- 騎手
- 武 豊
レース前日に降り続いた雨、また昨年の覇者から、今年の安田記念(G1)勝ち馬まで、多彩なメンバーが揃ったことで混戦の度合いを深めた、今年のマイルCS(G1)。ゴール前も混戦となった中、そこから一気に抜け出したのは、これが7度目のG1挑戦となるサダムパテックだった。
「天皇賞(秋)(G1)では強いメンバーを相手にしながら次に繋がるレースを見せてくれましたし、マイルでも勝ち鞍をあげているので期待を持っていました」とは白老ファーム繁殖主任の石垣節雄さん。今年の安田記念(G1)では1番人気の評価を受けていただけでなく、2歳時の朝日FS(G1)でも1番人気を背負っていたサダムパテック。この混戦の中でもファンは4番人気という評価をしていたが、その目が間違っていなかったことが証明された。
2歳の朝日杯FS(G1)、3歳時の皐月賞(G1)、今年の安田記念(G1)と、3度に渡ってG1では1番人気を背負ってきたほどの能力を持っていたサダムパテックであるが、タイトルを掴むまでには至らなかった。
「何か、あと一押しというものが無ければ、G1を勝つのは難しいのだろうと、サダムパテックのレースを見る度に思っていました。今回、その一押しとなったのは、武豊騎手の好騎乗だったのかもしれません」(石垣さん)
前走の天皇賞(秋)(G1)で初めてサダムパテックの背中に跨った武豊騎手は、レース後、管理をする西園調教師に次回も騎乗させてもらいたいと懇願したという。マイルCS(G1)の行われる京都1600mという条件で自分が騎乗したのならば、サダムパテックの能力を引き出せるとの確信があったからに違いない。
「G1を勝てたことで、次もG1タイトルをとの期待は大きくなっています。距離もマイルだけでなく、競走成績の通りに中距離までならこなせる馬ですし、これからの活躍も楽しみです」(石垣さん)
今週のジャパンカップ(G1)には、同じ白老ファームの生産馬であり、早来ファームで繋養されていた頃には同じ放牧地で管理されていたオルフェーヴル(牡4・池江)が出走。昨年の菊花賞(G1)以来、直接対決が無い2頭だが、G1馬となった今のサダムパテックなら、3歳時の借りを返せるのではと想像も膨らんでくる。