重賞ウィナーレポート

2012年11月04日 AR共和国杯 G2

2012年11月04日 東京競馬場 晴 良 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ルルーシュ

プロフィール

生年月日
2008年03月19日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:11戦6勝
総収得賞金
189,351,000円
ゼンノロブロイ
母 (母父)
ダンスーズデトワール(FR)  by  Highest Honor(FR)
馬主
山本 英俊
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤沢 和雄
騎手
横山 典弘

 2歳9月のデビューから、一度も掲示板を外したことのないルルーシュが、ついに重賞タイトルを掴んだ。

 「育成を行っていた時期から、背中の感触や体の柔軟性は、一流馬そのものであり、素質の高さは疑いようがありませんでした」とルルーシュの育成時を振り返るのは、社台ファームで牡馬の調教主任を任されている、東礼治郞さん。

 「しかしながら、調教を進めて行くと体格に勝る牡馬の割には、牝馬のような疲労感を見せるような面がありました。必ず良くなると思っていたので、ひとつひとつ、段階を踏みながら調教を強めていくように心がけました」(東さん)

 ここには管理をする藤沢調教師、そしてデビュー戦でこの馬に跨り、そして重賞馬へと導いた横山典弘騎手の進言もあった。2人はデビュー戦の後に「必ず出世するから大事に育てる」と伝えており、だからこそその後は焦ることなく、馬の成長に合わせたローテーションを組みながら、着実にクラスを上げていった。

 「また、山元トレーニングセンターのスタッフとも、連携を取りながら一歩ずつ進めてきた馬です。そして何よりも、早急に結果を出すことを求められることとなった昨今、馬主さんのご理解の元、馬本位で進めてきた結果がこのタイトルに繋がったと思います」(東さん)

 自分にとっても感慨深い勝利となった、と話す東さん。勿論、この重賞制覇は、ルルーシュの能力を知るものにとって、通過点だという思いも強い。陣営は次走に有馬記念(G1)への出走を表明した。

 「ルルーシュはまだまだ出世できるはずです」との言葉に、年末の大一番に夢を託したくもなる。