2012年10月27日 スワンS G2
優勝馬:グランプリボス
プロフィール
- 生年月日
- 2008年03月28日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:16戦5勝
- 総収得賞金
- 513,291,000円
- 母 (母父)
- ロージーミスト by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (株) グランプリ
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- 内田 博幸
NHKマイルC(G1)以来、約一年半ぶりの勝利。JRA最優秀2歳牡馬にも輝いたグランプリボスは、昨年、8着に破れたスワンS(G2)で見事に雪辱を果たした。
「2歳から活躍をしている馬ですが、近走の成績こそ冴えなかったとはいえ、決して早熟馬ではないというイメージを持っていました」とはノーザンファーム空港牧場で育成を手がけた今井翔一さん。思えば父のサクラバクシンオーも4歳を迎えてから、初めてG1を勝利した馬。しかもグランプリボスも勝利をあげられなかったとはいえ、3歳時の阪神C(G2)、そして今年の安田記念(G1)と、2度に渡って2着に入着していた。
「長かったですね。でも勝てなかった重賞がほんの僅かの差だっただけに、本当に嬉しい勝利です」(今井さん)
牧場で育成されていた頃から、敏感な面を見せていたというグランプリボスは、その反応の良さが爆発力となって現れる一方で、折り合い面で難しいとの評価もあったのは事実だった。
「このレースは鞍上を務めてくださった内田騎手の好騎乗につきると思います。行きたがっていたグランプリボスを、馬の後ろにつけて折り合いを付けてくれました。ここでじっくりと我慢できたことが、最後の伸びに繋がりました」(今井さん)
デビューから4戦目での朝日杯FS(G1)勝利。そして3歳春緒戦となったスプリングS(G2)から3戦目でNHKマイルC(G1)優勝と、叩き良化で好成績を残しているグランプリボスだけに、今井さんはこのスワンS(G2)ではマイルCS(G1)に繋がるようなレースを見せてくれればとの思いもあったという。
「それでも休み明け2戦目となるスワンS(G2)で、あれだけのレースをしてくれたことで、よりマイルCS(G1)が楽しみになってきました。メンバーも揃うでしょうが、今回のようなレースができれば、いい結果も出せると思います」(今井さん)
2歳、3歳とライバル達と戦いながらG1タイトルを積み重ねてきたグランプリボス。その実績はマイルCS(G1)の出走予定馬でも一枚抜けた感もあるだけに、4歳で3つ目となるG1制覇を果たしてもなんら不思議ではなさそうだ。