重賞ウィナーレポート

2012年03月03日 オーシャンS G3

2012年03月03日 中山競馬場 晴 重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ワンカラット

プロフィール

生年月日
2006年04月03日 06歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:26戦5勝
総収得賞金
267,256,000円
ファルブラヴ(IRE)
母 (母父)
バルドウィナ(FR)  by  Pistolet Bleu(IRE)
馬主
青山 洋一
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤岡 健一
騎手
藤岡 佑介

 10年のキーンランドC(G3)以来となる重賞制覇。同じ年には函館スプリントS(G3)も勝利し、その年のサマースプリントシリーズのチャンピオンにも輝いたワンカラットが、ついに復活を果たした。

 「蹄に不安を発症し、昨年の夏からはずっとこちらで調整していました。治療と運動を繰り返す日々に良く耐えてくれたと思います」とは社台ファーム事務局の吉田哲哉氏。今年のオーシャンS(G3)には、G1馬2頭を含む有力馬が数多く参戦。この後に控えた「プレ高松宮記念(G1)」となった感もあるが、そこで勝利をおさめたことで、注目を集める存在となった。

 また、ワンカラットの勝利は、関係者にこの上ない喜びをもたらしてくれた。吉田氏は休養に入ってからも、またウイナーズサークルに立つことを信じていたある人物の名前を口にする。

 「誰よりもワンカラットの戦線復帰を信じて待ち続けてくださった、青山洋一オーナーの熱い思い。そしていつも応援してくださってるファンの皆様の思い。様々な人の思いが強く結びついて手繰り寄せた勝利だと思います」(吉田氏)

 ファルブラヴの代表産駒となった感のあるワンカラットは、育成、そして調整で牧場に戻ってくる度に、牧場のスタッフに多くのことを教えてくれたという。その成果がG3フェアリーS(G3)を優勝したダンスファンタジアなど、社台ファームの生産したファルブラヴ産駒の活躍に繋がっている。

 「私たちにとってワンカラットは、教科書のような存在です。次がラストランとなりますが、その名前の通りに最高の輝きを見せてくれることを願っています」(吉田氏)

 ラストランの舞台は、高松宮記念(G1)。これが8度目のG1挑戦となるが、万全の状態で臨める今回は、ダイヤモンドに金メダルが添えられる結果を残してくれるかもしれない。