重賞ウィナーレポート

2012年02月26日 中山記念 G2

2012年02月26日 中山競馬場 曇 重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェデラリスト

プロフィール

生年月日
2007年06月06日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:10戦7勝
総収得賞金
172,705,000円
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
田中 剛
騎手
蛯名 正義

 一時は逃げたシルポートが、集団を10馬身以上引き離して逃げた中山記念(G2)。見ているものにとっては非常に面白いレースとなったが、騎乗している騎手と言った当事者、そして関係者にとっては非常にハラハラしたレースとなったのではないだろうか。

 しかし、逃げ切りを図るシルポートを直線で捉えたのはフェデラリスト。重馬場もなんのその、出走メンバー中で唯一、上がり34秒台の脚を使うなど、改めて本格化をアピールしてみせた。

 「中山金杯(G3)の後、すぐにこちらに帰って来ました。コンスタントにレースを使い、しかも重賞を勝った後だというのに、ダメージがほとんど見られませんでした」とは、社台ファーム山元トレーニングセンターの上水司調教主任。確かにローテーションを見ると、地方から戻ってきた昨年の6月以降、約1か月に1回のペースでレースに臨みながらも4連勝をあげているように、調子落ちどころか、むしろ状態は上向いているようにも思えてくる。

 「この成績は田中剛調教師を筆頭に、厩舎スタッフの皆さんが、良い状態で出走させていたことの何よりの証明だと思います。こちらに戻ってきてからも、すぐに坂路に入れることもできましたし、あとはコンディションをキープすることだけを心がけて、厩舎へと戻すことができました」(上水さん)

 実はフェデラリストはレースを使う度に山元トレーニングセンターへと戻ってきている。厩舎と山元トレーニングセンターとのチームワークがあるからこそ、フェデラリストは常にいい状態でレースに臨めているとも言えるのではないだろうか。

 「こちらに来る度に、だんだんと体が強くなっていることを実感しています。晩生の血統が完全に軌道に乗ってきた印象があります。関係者の方、そして応援していただいたファンの方など、ご声援を送ってくださった皆様にこの場を借りて感謝を言いたいですね」(上水さん)

 今後は海外遠征も予定されているフェデラリストだが、G3、G2を勝ったこの上昇度なら、初めてのG1制覇を海外で飾っても不思議ではない。