2011年12月18日 愛知杯 G3
優勝馬:フミノイマージン
プロフィール
- 生年月日
- 2006年03月14日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:21戦7勝
- 総収得賞金
- 290,283,000円
- 母 (母父)
- シンコウイマージン(USA) by Dixieland Band(USA)
- 馬主
- 谷 二
- 生産者
- シンコーファーム (門別)
- 調教師
- 本田 優
- 騎手
- 太宰 啓介
小倉競馬場で行われた第49回愛知杯(G3)は、2番人気のフミノイマージンが直線外目から抜け出すと、ブロードストリートの追撃を半馬身差振り切って優勝。2011年は1000万条件からスタートした同馬は、堅実に自己条件戦を勝ち上がり、福島牝馬S(G3)、マーメイドS(G3)に続き重賞3勝目。飛躍の年となった。
フミノイマージンの育成を担当したのは日高町の加藤ステーブル。白石場長はレース当日テレビ観戦だったが、パドックに映る育成馬の姿に目を奪われた。
「調教師の先生からは順調だよ、上がり調子だよ、と嬉しい報告は受けていたのですが、パドックでは今までで一番良い仕上がりだと感じました。心身ともに充実している印象で、普段“馬券を買うと負ける”という自分の中のジンクスがあるので馬券は買わないんですが、今回ばかりは買いたくて仕方なかったです」と笑う。
1歳秋に同ステーブルに入厩した当時の話を伺うと「あの頃から父マンハッタンカフェ譲りの大柄で身の詰まった体型をしていましたね。環境が変わっても飼葉をしっかり食べて体重が減ることもなく、特に癖もなく誰でも乗れる。こちらのイメージ通り、順調に調教ができるような手のかからない優等生でした。かといってただの良い子だったわけではなく、乗り進めるに連れてピリッとした面も出て来て。ゴーサインを出した時の反応の良さ、キレる脚も持っていました。騎乗スタッフの間では走ると話題になっていたんですよ」と当時から期待されていたようだ。
大躍進を遂げた2011年、2012年には6歳になるフミノイマージンに、白石場長は「真面目で落ち着いた気性、古馬になってからは怪我もなくここまで順調に来れているということ、全てがあの馬の強み。同期のブエナビスタが繁殖入りというニュースを聞くと牝馬には引退へのタイムリミットがあることを思い知らされますが、ぜひ大きいレースを勝って花道を飾って欲しいですね」とエールを送った。