重賞ウィナーレポート

2011年11月06日 みやこS G3

2011年11月06日 京都競馬場 曇 稍重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エスポワールシチー

プロフィール

生年月日
2005年04月22日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:25戦13勝
総収得賞金
1,023,197,000円
ゴールドアリュール
母 (母父)
エミネントシチー  by  ブライアンズタイム(USA)
馬主
(株) 友駿ホースクラブ
生産者
幾千世牧場 (門別)
調教師
安達 昭夫
騎手
佐藤 哲三

 現在のJRAのダート戦線には3頭のトップホースがいる。そのうちの2頭であるスマートファルコンとトランセンドは、3日に大井競馬場で行われたJBCクラシック(Jpn1)で大熱戦を展開し、スマートファルコンが勝利、トランセンドが2着と実力のほどを証明してみせた。

 トップ3のもう1頭であるエスポワールシチーは、G1 5勝、そして2年連続JRA最優秀ダート馬という実績こそありながら近走は不振が続いていた。今年3月の名古屋大賞典(Jpn3)以降は勝ち星にも見放され、帝王賞(Jpn1)ではスマートファルコン、南部杯(Jpn1)ではトランセンドに先着を許していた。

 「アメリカ遠征の疲れもあったのか、しばらく体調が万全ではない状態でレースに臨んだこともあって、思うような結果を出せなかったようです。でも、このレースの前に安達昭夫先生と話をする機会があったのですが、疲れも癒えてきて、調子も戻ってきたそうです」とは生産者の鹿戸照美代表。復活を信じた鹿戸さんは、京都競馬場まで出向いて応援に行くことを決意した。

 単勝1.6倍という圧倒的な支持を集める中でエスポワールシチーに求められたのは、勝利だけでなくその内容。戦前では軽快な逃げを見せるのではとも思われていたが、前に馬を行かせながらの2番手追走を選んでいく。

 「前には行ける馬でしたが2番手で折り合いもついていましたし、体調の良さも走りに現れていました。着差(3馬身半)もそうでしたが、時計的にも悪くはなかったように、内容的にも次に繋がるレースとなりました」(鹿戸さん)

 鹿戸さんが次に、と話すのは勿論、12月4日に行われるジャパンカップダート(G1)。ここにはトランセンドが出走を予定している。

 「相手は強いと思いますし、勝ち負けよりもいいレースになってくれたらと思います。ただ、状態は前走よりも上向きの状態で出られそうなだけに、エスポワールシチーには自分の力を出し切るようなレースを見せてもらいたいです」(鹿戸さん)