2011年10月09日 毎日王冠 G2
優勝馬:ダークシャドウ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年02月17日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:9戦5勝
- 総収得賞金
- 375,267,000円
- 母 (母父)
- マチカネハツシマダ(USA) by Private Account(USA)
- 馬主
- 飯塚 知一
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- 福永 祐一
ここまで4戦4勝という「東京の鬼」でもあるダークシャドウに、ファンは単勝2.0倍という圧倒的な支持で迎えた。だがそれは、前走からマイナス2㎏という、休養明けとしてはほぼ完璧な出来も後押ししたのだろう。
「エプソムC(G3)の後からすぐに放牧され、約2か月こちらで調整しました。当初から「秋緒戦は毎日王冠(G2)から始動する」と堀調教師から言われていたので、こちらに戻ってきた時は、まず疲れを取るといった馬体のケアにじっくりと時間をかけました」とは山元トレーニングセンターの上水司調教主任。だが、ダークシャドウは毎日王冠(G2)までの期間を全て山元トレーニングセンターで過ごしたわけではない。暑さを考慮に入れ、山元から美浦に直接戻すのではなく、8月半ばに一旦函館競馬場に移動。涼しい函館で調教を進めていった。
「馬づくりに関する陣営の細心の注意には、ただ唸らされました。そういった目に見えない馬への心遣いが、ゴール前の伸びに繋がったのではないでしょうか」(上水さん)
最後の直線、馬群の中からなかなか抜け出して来れなかったダークシャドウではあるが、前を行く馬を割って出てからの脚色が違っていた。上がり3ハロンの末脚はなんと32秒7。2着との着差はクビ差とはいえども「東京の鬼」との評価には止まらない、まさにG1級の末脚だった。
「この後の天皇賞(秋)(G1)が楽しみになる素晴らしいレースでした」と笑顔を見せる上水さん。出走頭数も揃い、メンバーも更に強くなる天皇賞(秋)(G1)ではあるが、G1級の能力を証明した「東京の鬼」の走りに注目しないては無さそうだ。