重賞ウィナーレポート

2011年10月16日 秋華賞 G1

2011年10月16日 京都競馬場 晴 稍重 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アヴェンチュラ

プロフィール

生年月日
2008年03月07日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:6戦4勝
総収得賞金
216,348,000円
ジャングルポケット
母 (母父)
アドマイヤサンデー  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
角居 勝彦
騎手
岩田 康誠

 春クラシック戦線を故障で棒に振ったアヴェンチュラが、牝馬クラシック最後の一冠となる秋華賞(G1)で、高い実力を証明した。

 「スタートも良く、いい位置で競馬を進めてくれました。岩田騎手はテン乗りだったのですが、レース後の会見にもあったように、跨った時からいい感触を掴んでくれたのではないのでしょうか。京都競馬場内回りの芝2000mで、まさにヴィクトリーロードを通ってきてくれたような印象を受けます」とノーザンファーム事務局の中尾義信さんの表情もほころぶ。

 春クラシックの優勝馬、そして上位入着馬を退けての勝利。桜花賞(G1)、オークス(G1)に出走していない馬が秋華賞(G1)を勝利したのは、あのファインモーション以来であり、姉トールポピーと揃っての姉妹G1制覇は、史上2頭目ともなった。

 この快挙の影にあったのは、ノーザンファーム早来牧場スタッフの力である。2歳時の阪神JF(G1)の後で判明した骨折が癒えた後、7月の函館開催で復活。その後、牧場での調整を挟みながら、重賞2勝を含む3連勝というのは、馬の能力の一言で片付けるわけにはいかないだろう。

 「育成スタッフもよく管理してくれたと思いますし、厩舎とも一体となって管理できた成果の現れとも言えるでしょう。それでも復帰後のクイーンS(G3)では、ゴール前の叩き合いを差し替えしたように、高いスピリットも能力を後押ししてくれたのではという気がします」(中尾さん)

 紛れもない3歳牝馬代表となったアヴェンチュラが次に挑むのは、古馬も交えた牝馬最強対決となるエリザベス女王杯(G1)。このレースには昨年の三冠牝馬アパパネといったノーザンファームの先輩や、そして同期のライバルレーヴディソールも出走を予定している。

 「ファンの方も注目の1戦だと思いますし、私としてもアパパネやレーヴディソールと共に、アヴェンチュラがどんなレースを見せてくれるか興味があります」と中尾さん。まさにドリームレースとなりそうなエリザベス女王杯(G1)が、今から待ち遠しい。