重賞ウィナーレポート

2011年09月04日 小倉2歳S G3

2011年09月04日 小倉競馬場 曇 稍重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エピセアローム

プロフィール

生年月日
2009年02月01日 02歳
性別/毛色
牝/栃栗毛
戦績
国内:3戦2勝
総収得賞金
211,016,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
ラタフィア(USA)  by  Cozzene(USA)
馬主
吉田 勝己
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
石坂 正
騎手
浜中 俊

  今年は新種牡馬の当たり年と言える。函館2歳S(G3)を制したファインチョイスを送り出したアドマイヤムーンに続き、この小倉2歳S(G3)ではダイワメジャー産駒のエピセアロームが優勝。フレッシュサイアーで上位争いを繰り広げる父に、またとない援護射撃を果たした。

   「初めて厩舎に来たときは、父譲りというのか、骨太でがっしりした馬体をしていて、そしてやんちゃだったことが印象に残っています」とはノーザンファーム早来牧場の日下和博厩舎長。実は母のラタフィアも育成時に跨ったことがあるというが、馬体、そして性格とタイプが全く違っていたとも教えてくれる。

   「それでも調教を進めて行くにつれて、気性面でも落ち着きが出てきて、走りにも余裕が出てきました。仕上がりも良かったですし、ひょっとしたらとは思うようになりました」(日下氏)

  馬体の完成度も高かったエピセアロームは、何の不安も無く入厩を果たすこととなる。阪神競馬場で行われたメイクデビューこそ2着に敗れたが、京都競馬場の未勝利戦を勝利。その勝ちっぷりの良さもあって、小倉2歳S(G3)では2番人気の支持を集めてみせる。

   「デビュー戦では気の難しさこそのぞかせましたが、レース経験を積むにつれて、走ることに集中し始めたことが、この結果に繋がったと思います。過去2走は1600mで、今回は1200mでの勝ち鞍となりましたが、距離短縮でも不安は感じませんでしたし、1600m以上に距離が伸びても充分に対応できると思います」(日下氏)

  陣営からは12月11日に行われる阪神JF(G1)への出走も表明されたが、実はこの阪神JFはノーザンファーム生産馬が4連勝している験のいいレース。その中には日下厩舎で育成されたブエナビスタ、レーヴディソールの名前もある。

  「賞金面での出走を確実としたわけですし、今後は余裕を持ったローテーションで阪神JFに挑めると思います。でも、エピセアローム1頭だけでなく、他にもこのレースのゲートに入る馬が、育成した馬の中から出て来て欲しいですね」(日下氏)

  ノーザンファーム生産馬による阪神JF5連覇にも注目が集まるが、エピセアロームがこのレースを快勝するようだと、日下厩舎の先輩であるブエナビスタやレーヴディソールにも肩を並べる存在となるのかもしれない。