2011年08月21日 札幌記念 G2
優勝馬:トーセンジョーダン
プロフィール
- 生年月日
- 2006年02月04日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:16戦8勝
- 総収得賞金
- 705,060,000円
- 母 (母父)
- エヴリウィスパー by ノーザンテースト(CAN)
- 馬主
- 島川 隆哉
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 福永 祐一
G2の中でも出走メンバーの格、そして7000万円の賞金と、スーパーG2とも呼べる札幌記念(G2)。今年も秋のG1戦線を目指す好メンバーが揃い、札幌競馬場にも多くのファンが詰めかけた。
G1勝ち馬や夏の上がり馬を押さえて人気を集めたのは、重賞2勝の実績を持つトーセンジョーダン。だが、出走が決まり、牧場から入厩したのはレースのわずか10日前のことだった。
「出走が決まってから入厩まで、牧場管理の手腕が問われることとなりました。元々、秋のG1戦線を見越して調整されていた馬でしたが、十分な調教量を積んでいましたし、休み明けでも競馬にも対応できる状態にはあると思っていました」(ノーザンファーム・中尾義信さん)
着差はハナ差ながらも、レース内容はトーセンジョーダンの高い能力を遺憾なく発揮したと言っていい。ゲートが開くと前の馬が見える位置でレースを進め、最後の直線では外からレッドディザイアが並びかけ、内からはアクシオンが迫ってくるところを差し返し、そして抜かせなかった。
「着差以上に内容は完勝だったと思います。まだまだ余力も残っているような印象さえありました。長くいい脚を使いながらゴールに向かっていくレースぶりも板に付いてきたような印象があります」(中尾さん)
レース後、管理をする池江泰寿調教師、そして鞍上を務めた福永祐一騎手から揃って牧場での調整を称える言葉が聞かれたが、10日前入厩とは思えないほどの状態にあったことが、管理する厩舎、そして実際に騎乗した騎手からも、力を出せる状態に合ったことが感じられたのだろう。
札幌記念(G2)の後、ノーザンファーム早来に戻ったトーセンジョーダンは、秋のG1戦線に向けて順調に調整されている。「今回のレースを勝利したことで、今後はG1の舞台でも胸を借りる形から、対等に戦える存在となっていくのではという気がしています」(中尾さん)
万全の状態で牧場から厩舎へと戻ったトーセンジョーダンが次に目指すのは、関係者の悲願であるG1タイトルとなるのだろう。