2011年07月17日 アイビスサマーダッシュ G3
優勝馬:エーシンヴァーゴウ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年03月19日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:13戦6勝
- 総収得賞金
- 217,285,000円
- 母 (母父)
- カンザスガール(USA) by サンダーガルチ(USA)
- 馬主
- (株) 栄進堂
- 生産者
- 栄進牧場 (浦河)
- 調教師
- 小崎 憲
- 騎手
- 福永 祐一
夏の新潟の名物レースとなった第11回アイビスサマーダッシュ(G3)は、4歳牝馬エーシンヴァーゴウが重賞初勝利。第5回から牝馬が勝ち続けている同レースに、新たな「夏女」が名前を刻んだ。
エーシンヴァーゴウを生産したのは浦河町の栄進牧場。宝塚記念(G1)を制したエイシンデピュティ、90年のオークス馬エイシンサニーなど、重賞勝ち馬を多く送り出している。
オーナーブリーダーである栄進牧場は分場でお産から離乳まで、離乳から馴致を始めるまでの中期育成は本場で行い、調教、休養は岡山県の育成牧場でとそれぞれの役割がしっかり色分けされている。
今回お話を伺った分場では5人のスタッフで常時30頭前後の親子馬が繋養されている。エーシンヴァーゴウのレースも、休憩室にスタッフ全員集まりテレビの前で声援を送ったそうだ。「それぞれ“持ち場”があるので競馬場へ行くことは滅多にありません。前走のオープン特別も芝千直で完勝していますし、人気も背負ってましたから期待はしていましたよ」と名古屋唯男主任は1600万条件、オープンにつづく3連勝で重賞制覇を果たした生産馬を讃えた。
米国から輸入された母カンザスガールは「女性でも心配なく扱えるほどとても大人しい馬ですが、ヴァーゴウは気の強い面を持ってましたね。母も筋肉量の豊富なタイプだったこともあり、当歳時から牝馬には見えないくらい筋肉質で、とにかく丈夫だったという印象が残っています」。順調に勝ち星を重ね、花開いた快速馬、エーシンヴァーゴウ。
最後に、名古屋主任は「牝馬が故郷に戻り繁殖牝馬になるのは普通のことですが、勲章を持って帰って来る馬はほんの一握り。ヴァーゴウは牧場に喜びを与えてくれました。これからも丈夫に、勲章を増やして欲しいですね」と更なる躍進を願った。