重賞ウィナーレポート

2011年07月13日 ジャパンDダービー(中央交流) Jpn1

2011年07月13日 大井競馬場 晴 良 ダ 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グレープブランデー

プロフィール

生年月日
2008年04月11日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:8戦4勝
総収得賞金
372,456,000円
マンハッタンカフェ
母 (母父)
ワインアンドローズ  by  ジヤツジアンジエルーチ(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安田 隆行
騎手
横山 典弘

 その名前のとおり「ジャパンダートダービー(Jpn1)」はダートの3歳ナンバーワン決定戦だ。地方競馬最大級のコースを持つ東京都の大井競馬場の2000mコースを舞台に、中央、地方のトップクラスが顔を揃える。もちろん、第1回目から中央地方の精鋭が顔を揃えたというわけではないが、02年から南関東3冠最後の1戦に組み入れられるとレースの重みがぐっと増した。

 「中央、地方のダートの強豪が集うレースで、1番人気に支持され、そして強い勝ち方をしてくれたのですから嬉しいという以外にありません」と社台サラブレッドクラブの飯田英俊さんは声を弾ませた。                     

 今年はユニコーンS(G3)の覇者アイアムアクトレスこそ欠いた(1週前のスパーキングレディC(Jpn3)に出走)ものの、JRA勢はユニコーンS(G3)2、3着のグレープブランデー、ボレアスが出走し、兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)を勝ってここに狙いを定めたエーシンブランも参戦。地方勢では東京ダービーを勝って南関東2冠馬となったクラーベセクレタを筆頭に、同レース2、3着のヴェガス、キスミープリンス。岩手からはダービー馬ベストマイヒーロー、そして東海ダービーでハナ差の勝負をしたアムロとミサキティンバーが一堂に会す豪華メンバーとなった。

 そんな中、先行集団を見るような形でレースを進めたグレープブランデーは早めに前をつかまえて、追いすがるクラーベセクレタ、そして追い込むボレアスを抑えて先頭でゴールへと飛び込んだ。

 「ユニコーンS(G3)は輸送で馬体を減らしてしまいましたが、今回は厩舎側がそれを踏まえた調整をしてくれました。そんな中で長距離輸送と初ナイターをクリアしてくれたのですから、この馬の学習能力には頭が下がります。当日は、関西地区からたくさんの会員さんが大井競馬場に足を運んでくれました。この馬で初めてG1競走を勝った会員の方もいて、喜んでいただきました」と笑顔。総額2400万円、一口60万円と比較的リーズナブルな価格帯でのG1制覇に喜びを隠せない。

 「三冠を狙うクラーベセクレタにマークされるような展開になりましたが、横山典騎手の自信に満ちた騎乗が印象に残りました。ゴール前の小さなガッツポーズは調整過程も含めて会心のレースだったからでしょうね」。

 レース後は山元トレセンに移動し、リフレッシュ。秋に備えている。「厩舎サイドからはジャパンカップダート(G1)への挑戦が発表されました。同厩舎トランセンドも含め、ダートの古馬陣は層が厚いですが、胸を借りるつもりで、頑張って欲しいと思います」と期待している。