重賞ウィナーレポート

2011年06月04日 ユニコーンS G3

2011年06月04日 東京競馬場 晴 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アイアムアクトレス

プロフィール

生年月日
2008年03月30日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:7戦4勝
総収得賞金
76,795,000円
アグネスタキオン
母 (母父)
アイアムザウィナー(USA)  by  Danzig Connection(USA)
馬主
堀 紘一
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
長浜 博之
騎手
秋山 真一郎

  ダート3戦3勝の安定度は、重賞でも全く関係なかった。センス良く先手を奪ったアイアムアクトレスは、1000m通過が59秒フラットという速いペースもなんのその、直線ではいち早く抜け出して、後続から迫ってくる牡馬の追撃を振り切ってみせた。 

  「ダートでは実績を残しているとはいえ、今回は前走よりメンバーも揃っただけでなく、流れも厳しくなる東京のダート1600m。アイアムアクトレスにとっても苦しいレースになるのではと思ってはいたのですが、いい意味であっさりと裏切られました」とは社台ファーム調教主任の斎藤孝さん。レース内容に関しても、「テンから終いまで完璧な内容だった」と振り返るが、育成時から能力の高さを感じ取っていたらしい。

  「この血統特有と言えるハートの強さがあり、また、牝馬としては充分すぎるほどのパワーも有していたので、後々はオープンまで行ける能力があると自信を持っていました。それでも姿勢の難しさもある馬なので、厩舎サイドもかなり工夫して鍛えているようですが、その点は何度聞いても長浜師は教えてくれないんです(笑)」

  芝で多くの重賞馬を送り出しているアグネスタキオン産駒だが、ダート重賞馬となるとそう多くはない。これまでに幾多のG1馬を送り出していることからすると、意外な気もしてくる。

   「アグネスタキオンは生産馬というだけでなく、種牡馬となってからも思い出があるだけに、幅広い活躍を証明できたことは嬉しいですね」と斎藤さん。まだ、ダートG1勝利を上げた産駒も現れてはいないが、その記念すべき勝利を上げるのは、アイアムアクトレスに期待して良さそうだ。