2011年06月29日 帝王賞(中央交流) Jpn1
優勝馬:スマートファルコン
プロフィール
- 生年月日
- 2005年04月04日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:29戦19勝
- 総収得賞金
- 990,736,000円
- 母 (母父)
- ケイシュウハーブ by ミシシツピアン(USA)
- 馬主
- 大川 徹
- 生産者
- 岡田スタツド (静内)
- 調教師
- 小崎 憲
- 騎手
- 武 豊
上半期のダート王道路線の総決算・帝王賞(Jpn1)はスマートファルコンが1番人気に応えて完勝。強力馬相手に影をも踏ませない独走劇で、ダート界トップの力をまざまざと見せつけた。
本馬の生産は新ひだか町の岡田スタッド。牧場は静内目名の本場の他に、ノルマンディーファーム(静内豊畑)、オカダスタッド(門別厚賀)に拠点を構え、生産・育成を行っている。過去にはグランプリホース・マツリダゴッホを筆頭にマイネルレーニア、トーセンブライト、メリッサなど多数の活躍馬を送り出している。
レース当日、現地・大井競馬場へ応援に駆けつけていたオカダスタッド社長の岡田将一さんにお話を伺うと、「1番人気に推されていましたし、勝った時はホッとしました。沢山のファンの声援が聞こえてきて、本当に嬉しかったです。長く丈夫に走ってくれて、まさに無事是名馬ですね。支えていただいている皆さんに感謝しています。」と、喜びを語ってくれた。この勝利で重賞は15勝目、総賞金は7億円を突破した。
本馬は父ゴールドアリュール、母ケイシュウハーブという血統で、半兄に東京大賞典(G1)を勝ったワールドクリークがいる。牧場時代については、「柔らかさがあって、抜けて良い馬でしたね。反骨心が強く、ロデオのような感じで育成していたのを覚えています。牧場にいた頃も丈夫に育ってくれました。勝ち気な性格はレースで良い方に向きましたね。」と、岡田さんは印象を語る。どの競馬場でもきっちりライバルを封じる要因は、天性のメンタリティの強さが起因しているのだろう。
2歳秋のデビューからこれまで29戦。ダートで掲示板を外したのは僅か2回という堅実派で、目下交流重賞5連勝中だ。岡田さんも底知れぬパフォーマンスに舌を巻くが、生産者としての親心を見せる。「来年予定しているドバイ遠征のこともありますし、期待は高まりますが、今後もケガせず無事でいてくれることを願っています。またファンの皆さんを熱くさせるような走りを見せて欲しいですね。」と、結んでくれた。
日本、そして世界の歴史に残るダートホースへ、その歩みをじっくりと見守っていきたい。