2011年06月19日 マーメイドS G3
優勝馬:フミノイマージン
プロフィール
- 生年月日
- 2006年03月14日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:18戦6勝
- 総収得賞金
- 290,283,000円
- 母 (母父)
- シンコウイマージン(USA) by Dixieland Band(USA)
- 馬主
- 谷 二
- 生産者
- シンコーファーム (門別)
- 調教師
- 本田 優
- 騎手
- 太宰 啓介
3歳以上の牝馬によるハンデ戦第16回マーメイドS(G3)は、日高町のシンコーファーム生産で、同町の加藤ステーブルが育成したフミノイマージンが差しきり勝ち。春の福島牝馬S(G3)に続く、重賞2勝目を飾った。
同馬を育成した加藤ステーブルの白石場長はテレビでレースを観戦していたという。「前走は不良馬場に泣かされましたが、今回は馬場も回復してくれましたので、期待を込めて応援しました。太宰ジョッキーの自信が伝わってくるようなレースぶりで見ていて安心感がありました。嬉しかったです」と笑顔でレースを振りかえってくれた。
「1歳の夏過ぎに当牧場へ移動してきましたが、おとなしいという印象の馬でしたね」と同場長は記憶をたどる。「ブレーキングをはじめたあとも、特別に苦労した記憶はありません。物覚えがよく、手がかからない。そして乗りやすい馬でした」と当時を思い出してくれた。加藤ステーブルは平成元年創業の育成牧場。現在は14人の騎乗スタッフ含む40人で84馬房の馬を世話している。フミノイマージンも、ここの1周1000mのダートトラックコースと、同じく1000mの坂路を使って鍛えられた。
「当時のフミノイマージンはすごく背中の柔らかい馬という印象がありますが、本当に順調にきたので、逆にあまり印象にないんです。ただ、手入れのときなんかは甘えてくるこころがあって、スタッフのアイドル的存在でしたよ」という。多頭数競馬を想定し、集団調教をモットーとする加藤ステーブルではさまざまなパターンで馬を走らせることを念頭において調教を進めているというが、フミノイマージンは先頭でも、後方でも、集団の中でも落ち着いていたという。
「与えたメニューは確実にこなしてくれました。ただ、集団の中で抜群に目立つような馬ではなかったです。当時は体が柔らすぎるようなところもありましたので、ハードになり過ぎないように注意していたくらいです」というから、馬の個性にあわせた育成が花開いた格好だ。
「5歳ですが、長い休養がありましたので、まだ成長途上のような印象ですね。馬を大切にしてくれた厩舎のおかげだと思っています。ここまで来たらG1レースを狙って欲しいし、その力はある馬だと思います」と期待に胸を膨らませている。