2011年05月05日 かしわ記念(中央交流) Jpn1
優勝馬:フリオーソ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年05月01日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:35戦11勝
- 総収得賞金
- 845,446,000円
- 母 (母父)
- ファーザ(USA) by Mr. Prospector(USA)
- 馬主
- ダーレー・ジャパン・ファーム (有)
- 生産者
- ハシモトフアーム (新冠)
- 調教師
- 川島 正行
- 騎手
- 戸崎 圭太
船橋競馬場で行われたかしわ記念(Jpn1)はフェブラリーS(G1)で2着惜敗したフリオーソが積極的なレース運びから追いすがるラヴェリータ、3連覇を狙ったエスポワールシチーの追撃を抑えて優勝。地方競馬所属馬として史上最多のG1(Jpn1含む)6勝目を記録した。
同馬を生産したのは新冠町のハシモトファーム。出産、種付シーズンの最盛期でもあり、代表の橋本浩さんは、テレビの前で愛馬を応援していた。「フェブラリーS(G1)の内容がよかったですし、チャンスはあると思っていました。強い相手もいましたが、陣営は諦めていないというように感じていました。強い馬を相手に、強い競馬をしてくれました」と喜びを語った。
牧場時代のフリオーソは「1歳の春頃まで当牧場にいましたが、同期の中ではボス的存在でした。放牧、集牧のときなどは一番でないと気が済まないらしく後回しにすると怒るような、そんな激しさを持っている馬でした。ただ、馬主さんや調教師さんが来場したときなどは1頭でもキチンとポーズを取るような賢さを持ち合わせた馬でしたね」とエピソードを振り返り「物事に動じないような芯の強さがありました」と思い出してくれた。
フリオーソの母ファーザは馬主さんから預かった馬だった。「不出走馬でしたが、ゆったりとした大型馬でしたね。日本流でいえば競走馬として500キロくらいはあったのではないでしょうか。体型的には胸が深く、しっかりした馬という印象でしたね。フリオーソを含めて当牧場では3頭の仔馬を生んでくれましたが、どの馬に対しても一生懸命に仔育てしていたことを思い出します」と懐かしそうだ。
そんなフリオーソに対しては「高いレベルで丈夫で長持ち。ある意味で競走馬としての理想ではないかと思います。そんな競走馬に育ててくれた厩舎関係者や見守ってくれた馬主さんたちに感謝したいと思います」と言う。思い出のレースは?という問いには「たくさんありすぎて絞れません」と言いながらも、しばらく考えたあと「一番最初の全日本2歳優駿ですね。それまでは半信半疑でしたし、あのレースでJRAの馬を負かしてくれたことで、やれる!という印象を持たせてくれました。ただ、そのときはこんなにたくさん勝ってくれるとは思いませんでしたが」と嬉しい誤算に笑みが絶えない。
今後は、史上最多の帝王賞(Jpn1)3勝目を狙う。そして、その結果次第ではJRA遠征、そして海外挑戦も視野に入れているという。7歳にして、なお強さを増しているフリオーソに託す夢は大きく広がっている。