2011年03月05日 チューリップ賞 G3
優勝馬:レーヴディソール
プロフィール
- 生年月日
- 2008年04月08日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:4戦4勝
- 総収得賞金
- 154,933,000円
- 父
- アグネスタキオン
- 母 (母父)
- レーヴドスカー(FR) by Highest Honor(FR)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松田 博資
- 騎手
- 福永 祐一
「現役最強牝馬を越えた」という表現は、昨年の年度代表馬に輝いたブエナビスタに失礼なのかもしれない。
「同じ牧場の生産馬ということもありますが、まだ、G1を1勝しかしていないレーヴディソールと、今のブエナビスタを同格に扱うのは無理がありますよね」とノーザンファームの中尾義信さんも、チューリップ賞(G3)の後に出た報道を見て苦笑いを浮かべる。
ただ現時点での評価、という意味ではレーヴディソールはブエナビスタを越えている。チューリップ賞(G3)を終えた時点で、4戦3勝だったブエナビスタに対し、レーヴディソールは無傷の4戦4勝。何よりチューリップ賞(G3)での非の打ち所がない4馬身差の完勝が、1馬身でこのレースを勝利したブエナビスタを越えたという表現を強めることともなった。
「育成スタッフも認めていることですが、牧場にいた頃はブエナビスタよりもレーヴディソールの方が大人でした。ただ、これからブエナビスタ級の馬となるのかはまだ分かりませんし、メンバーも今回以上に揃う桜花賞(G1)でどういったレースを見せてくれるかだと思います」(中尾さん)
慎重派なので、あまり大それたことは言えませんから、と話す中尾さんだが、それでもレーヴディソールがブエナビスタだけでなく、幾多の名馬を送り出してきた松田博厩舎で管理されていることを心強いと話す。
無敗でクラシックを迎えた馬として思い出すのは、あのディープインパクト。「女ディープインパクト」との通称も与えられるようになったレーヴディソールであるが、チューリップ賞(G3)における単勝支持率は81.4%を記録し、05年の菊花賞(G1)に出走したディープインパクトの79%を越える、重賞での最高支持率を記録した。
「話題性だけでなく、実力、そして芦毛の毛色など、全ての面でファンを集める馬となってくれているのは嬉しいことです。ゆくゆくはスターホースとなってほしいですし、今は松田博先生を初めとする厩舎の方にお任せして、桜花賞(G1)でもいい結果を残してくれることを望んでいます」(中尾さん)
「ブエナビスタを越えた」「女ディープインパクト」など、様々な形容詞が用いられているレーヴディソールであるが、桜花賞(G1)の後には、「レーヴディソール」の名前が前に来る形容詞が付けられていることとなりそうだ。