2011年03月06日 弥生賞 G2
優勝馬:サダムパテック
プロフィール
- 生年月日
- 2008年03月30日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 406,650,000円
- 馬主
- 大西 定
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 西園 正都
- 騎手
- 岩田 康誠
混戦を抜け出して、半馬身差の勝利。1番人気の支持を集めたにしては辛勝だったのかもしれないが、道中で2度の不利をはね除けての勝利。そして皐月賞(G1)と同じ中山芝2000mを先頭で駆け抜けたとなると、この弥生賞(G2)の勝利は、俄然輝きを放ってくる。
「後でレースを振り返って不利があったのだと思いました。それだけゴール前では馬群を抜け出せるのかだけを見ていて、ゴール手前で先頭に立ったときには、改めて力のある馬だなと思いました」と白老ファームの橋本裕充場長は、力の入ったレースを振り返る。
「戦前は初めての芝2000m、そして前走(朝日杯FS(G1))で敗れた中山コースと不安点はあったのですが、それでもファンの皆さんから1番人気の支持を集めたのは嬉しいことでした。皐月賞(G1)に向けてこれらの諸問題を勝利という形でクリアしてくれましたし、後は順調に皐月賞(G1)本番を迎えてくれればと思います」(橋本場長)
ステイゴールド、ゼンノロブロイといった活躍馬こそいるものの、実はまだ、白老ファームの生産馬はクラシックレースを勝利していない。
「クラシックは牧場としての目標でもありますが、でも、その舞台に人気を背負った馬を送り出せることだけでも有り難いと思います」と橋本場長は謙虚な姿勢を崩さない。
それでも今年に入ってからの白老ファーム生産馬の活躍には目を見張るものがある。サダムパテックの他にも同じ3歳世代ではフェイトフルウォーが京成杯(G3)を勝利。オルフェーヴルもシンザン記念(G3)で2着、きさらぎ賞(G3)でも3着に入っている。そして先週の阪急杯(G3)ではサンカルロが2年ぶりの勝利を重賞制覇で飾っている。今後、こうした馬たちが春のG1戦線を沸かすことは間違いない。
「毎週のように重賞レースを沸かせているのは信じられない気もします。牧場にいた頃のサダムパテックは大柄で目を引く馬でありましたが、決して目立った存在ではありませんでした。でも、重賞を勝つまでの馬になってくれたわけですし、これからも1頭1頭の馬を無事に競馬場へと送り出していきたいです」(橋本場長)