重賞ウィナーレポート

2010年10月16日 デイリー杯2歳S G2

2010年10月16日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:レーヴディソール

プロフィール

生年月日
2008年04月08日 02歳
性別/毛色
牝/芦毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
154,933,000円
アグネスタキオン
母 (母父)
レーヴドスカー(FR)  by  Highest Honor(FR)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
松田 博資
騎手
福永 祐一

  名牝としての評価を高めつつあるレーヴドスカーから、2頭目となる重賞馬が現れた。

  「これまでオープンで活躍してきた産駒を見ても、配合種牡馬を選んでいないのは凄いことだと思います。それでいながら後方からしっかりした末脚が使えるレースが出来る馬が多いことは、それだけ繁殖の能力を産駒に伝えているのでしょう」とノーザンファームの中尾義信さん。このデイリー杯2歳S(G2)で一番人気の支持を集めたレーヴディソールは、中段でレースを進めていくと直線では大外に進路を向け、そこから一気の豪脚で他馬を抜き去り優勝。デイリー杯2歳S(G2)の牝馬による優勝は、14年ぶりとなる快挙でもあった。

  「レース後に鞍上を務めてくれた福永祐一騎手のコメントで『あまり離れないようにしながらレースを進めていった』とありましたが、前を行く馬を見ながら操作できたことを考えても、勝ったという事実以上に中身の濃いレースだったのではという気もしています」

  青葉賞(Jpn2)を制したアプレザンレーヴなど兄弟の活躍もあり、春先から期待の2歳馬として取り上げられることが多かった。

  「レーヴディソールの育成をしていた日下(和博)厩舎長も、春先から高い評価をしていた馬でした。調教でも動きの良さが目立っていましたね」(中尾さん)

  札幌競馬場で行われたメイクデビューでも一番人気の支持を集めたレーヴディソールは、単勝1.4倍という圧倒的な支持に答えるように勝利。見事、素質馬の片鱗を証明してデイリー杯2歳S(G2)に挑んだ。

  「確かにこのデイリー杯では一番人気の評価を集めましたが、それでも絶対的な信頼を置いてレースは見てなかったですね。展開やコース取りなど、様々な要素がレーヴディソールに向いての勝利だったと思います。ただ、その中でレーヴディソールの持つ素質の高さは証明できたのではないのでしょうか」(中尾さん)

  次走に予定されているG1阪神ジュベナイルフィリーズは、半姉のレーヴダムールが2着となったレース。姉の無念を晴らすお膳立ては揃ったとも言える。

  「今回とはコースも違いますし、フルゲートになったときや展開の違いなど、様々な面でレースをしてみなければ分からないこともありますが、それでも阪神ジュベナイルフィリーズに向けて上積みもあるでしょうし、ここ2走のレース内容からしても楽しみは多いですね」と中尾さん。ちなみに今週の菊花賞(G1)には半兄のレーヴドリアン(牡3)が出走。母に待望のG1タイトルを授けられるかにも注目したい。