重賞ウィナーレポート

2010年08月29日 キーンランドC G3

2010年08月29日 札幌競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ワンカラット

プロフィール

生年月日
2006年04月03日 04歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:18戦4勝
総収得賞金
267,256,000円
ファルブラヴ(IRE)
母 (母父)
バルドウィナ(FR)  by  Pistolet Bleu(IRE)
馬主
青山 洋一
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤岡 健一
騎手
藤岡 佑介
  • ワンカラット
    ワンカラット
  • 返し馬の様子
    返し馬の様子
  • 直線の攻防
    直線の攻防
  • レース後、引きあげてくる人馬
    レース後、引きあげてくる人馬
  • 口取り
    口取り

 蓋を空けてみれば、高い洋芝適性を函館スプリントS(G3)で証明したワンカラットが、その時とほぼメンバーが一緒だったキーンランドC(G3)を優勝。とはいっても、ワンカラットは決してベストなレースを出来たわけではなかった。スタート直後に、他馬と接触があり落鉄していたのだ。裸足のシンデレラとなったワンカラットだが、そんな不利すら感じさせないほどの脚で4コーナーを回ってきた。

  「引っ張りきれないほどの手ごたえで直線に入っていた時には、勝利を意識できました。でも、後で藤岡佑介騎手から道中のアクシデントの話を聞いたときにはとても驚きましたし、改めて本当に力を付けているのだなと思いました」とはレースを競馬場で見ていた吉田哲哉氏。ワンカラットは函館スプリントS (G3)と同様に、このキーンランドC(G3)の前にも社台ファームで調整が行われてきた。北海道シリーズは牧場との繋がりの強い厩舎が結果を残しているが、特にワンカラットは牧場での調整と、厩舎の仕上げが上手くいった例と言えそうだ。

  この重賞2勝が決定打となり、ワンカラットは今年のサマースプリントシリーズのチャンピオンに輝く。

  「重賞2勝ということだけでも意義に感じていることだったのに、サマースプリントシリーズのチャンピオンになれたことは光栄の至りですね。次走はスプリンターズSを予定していますが、最高の臨戦過程となりました」と吉田さんは嬉しそうな表情を浮かべる。実は函館スプリントS(G3)の後と同様に、キーンランドC(G3)の後も青山洋一オーナーが牧場に来場し、共に喜びを分かち合ったという。上り調子のままで出走が望めそうなスプリンターズS(G1)の後も、また、青山オーナーと社台ファーム関係者との間で、幸せな宴が繰り広げられることとなるのかもしれない。