重賞ウィナーレポート

2010年05月30日 日本ダービー G1

2010年05月30日 東京競馬場 曇 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エイシンフラッシュ

プロフィール

生年月日
2007年03月27日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:7戦4勝
総収得賞金
756,072,000円
キングズベスト(USA)
母 (母父)
ムーンレディ(GER)  by  Platini(GER)
馬主
平井 豊光
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤原 英昭
騎手
内田 博幸
  • 母のムーンレディと今年誕生した半妹(父ハーツクライ)とスタッフの皆さん
    母のムーンレディと今年誕生した半妹(父ハーツクライ)とスタッフの皆さん
  • 広い放牧地で鍛えられている
    広い放牧地で鍛えられている
  • 自慢のダートコースで乗り込む2歳馬たち
    自慢のダートコースで乗り込む2歳馬たち

 競馬の祭典、日本ダービー(G1)は社台ファーム生産のエイシンフラッシュが2分26秒9で優勝。昨年のリーディンググブリーダー、社台ファームはネオユニヴァース以来7年ぶりにダービーブリーダーとなった。

 「ダービーっていうレースはやっぱり格別なレースですよね。ここがサラブレッドの最終目標だとは思っていないけど、全ての馬が目標にしているわけだし、そういう意味では有力馬3頭を送り出せたことは嬉しいです」と東礼治郎調教主任の声が弾んだ。

 「どんな馬でも、全ての馬を競走馬として競馬場に送り出す」をモットーにしている同ファーム。全ての馬の個性を把握して、そして馬に合わせたメニューを組み立てている。例えば、体質の弱い馬には、負担を掛けないように乗り込み、500キロをゆうに超えるような馬は飼葉をセーブするのではなく、食わし込みながら鍛えていく。それは限られた時間の中で1頭でも多くを出走させ、結果、1頭でも多くの勝馬を出すためだ。そうしたことを積み重ね、結果、より多くの人気を集めていた馬が敗れてもエイシンフラッシュが勝つ。そうした層の厚さが社台ファームの強さだ。

 「父のキングスベストが2000ギニーの勝馬だからエイシンフラッシュをマイラーだ、なんて言う声もありましたけど、1800mで負けて2000mで勝っている馬はマイラーじゃないよね」とレース前の報道をチクリ。「素直な馬で、育成時代は誰でも乗れるような、そんな馬でした。この馬がいた厩舎の乗り役さんは、皆が乗ったんじゃないかな」と育成時代のエピソードを教えてくれた。

 父のキングスベストは凱旋門賞勝馬アーバンシーの半弟で、母ムーンレディはドイツのセントレジャー((G2)・芝2800m)の勝馬。他ドイツヘロルト賞(G3、芝2200m)の勝馬。母の父プラティニはジャパンカップ(G1)4着馬。さかのぼれば曽祖母のマジョリタートはドイツの2冠牝馬。底力とスタミナを誇る欧州の名門牝系だ。

 「キングスベストをドーヴィルのせりで買おうとしたんですよ。結果は買えませんでしたが。でも、キングスベストを受胎したムーンレディはタタソールズのせりで買えたんです。30万ギニーでした。当時の邦貨でいえば6000万円くらいですよ」とエイシンフラッシュ誕生のエピソードを披露してくれたのは吉田照哉社長だった。「今年は、ハーツクライの牝馬を生んでくれました。そしてキングカメハメハを配合しました。キングカメハメハはキングスベストと同じキングマンボの仔ですからね。シンプルイズベストですよ」と笑った。

 秋は凱旋門賞(G1)にも登録している。「ダービーの前、5月上旬にエイシンフラッシュも、ヴィクトワールピサもペルーサも、レッドディザイアも登録しました。日本の馬は強くなりましたよ。それは海外の競馬関係者も認めています。使うかどうかはわからないけど、チャレンジする気持ちは常に持っていたいですね」と締めくくった。