2010年03月27日 毎日杯 G3
優勝馬:ダノンシャンティ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年04月28日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 185,734,000円
- 父
- フジキセキ
- 母 (母父)
- シャンソネット(GB) by Mark of Esteem(IRE)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 (門別)
- 調教師
- 松田 国英
- 騎手
- 安藤 勝己
東上最終便、毎日杯(G3) は中団を進んだダノンシャンティが直線で抜け出して優勝。同馬を生産したダーレー・ジャパン・ファームにとっては、これが記念すべき初重賞勝ちとなった。
ダーレー・ジャパン・ファームは、ドバイのシェイク・モハメド首長が代表を務めるDarleyの日本現地法人であるダーレー・ジャパン株式会社と密接な関係にある競走馬生産法人だ。日高西部、胆振地区にある5つの牧場(ヤード)を拠点に競走馬の生産育成、そして所有を事業としている。2004年創業と日はまだ浅いが、2005年のNAR最優秀3歳馬シーチャリオットや2007、2008年NAR年度代表馬フリオーソらの所有馬主として日本のファンにも馴染みが深い。
今回は繁殖主任の福原博さんと、育成主任の三宅公彦さんに話を伺った。「(所有馬の)フリオーソが勝ってくれるのももちろん嬉しいのですが、やっぱり自家生産馬の活躍はひとしおですね。他のスタッフも喜んでいますよ」というのは三宅公彦さんだ。手塩にかけた産駒の活躍に目尻を下げている。牧場時代のダノンシャンティは「同期には他にも目移りするような馬がたくさんいましたので、とくに目立つ1頭というわけではなかったですが、バランスの良い馬でしたね」とふりかえる。「ケガや病気とは無縁で手がかかった記憶があまりない」というから健康優良児だったようだ。
同ファームでは、5つの牧場を使って生産と中間育成を行なっているが、それぞれが独自に行うのではなく、牧場ごとに役割を持たせている。若いうちから色々な環境を経験させることで精神的な自立を促す目的があるという。ダノンシャンティは「度胸の良い馬で1頭で夜間放牧をしても落ち着いていたことが印象に残っています」という。
レース当日、三宅さんは仕事が休みだったが、福原さんは牧場スタッフとともに事務所のテレビで観戦した。惜しいレースが続いていたが「勝てる」と信じての応援だったという。「ゴールするまでは安心は出来ませんでしたが、結果をみると完勝でしたね。まだ余裕がありそうで頼もしいです」と愛馬の活躍に表情が緩んだ。
ダノンシャンティの母シャンソネットはシングスピール(ジャパンカップ(G1)、米芝牡馬チャンピオン)やラーイ(ファンタスティックライトの父)の半妹という血統だ。良血馬がキラ星のごとくに揃うダーレー・ジャパン・ファームでも期待の繁殖牝馬だったが、ダノンシャンティを生んだあと2年連続で不受胎となり、昨年、放牧中の事故で亡くなってしまった。「本当に扱い易い、落ち着いた馬でした。やっと受胎してくれて、喜んでいたのですが。期待の大きな馬だっただけに本当に残念です」と福原さんは肩を落としている。
それでも、シャンソネットが遺した唯一の産駒ダノンシャンティはクラシックへの切符をしっかりと掴み取った。「大きな目標はまだ先だと思いますので、とにかく無事に。そして、さらに上を目指して欲しいですね」と期待している。
ダーレー・ジャパン・ファームは、ドバイのシェイク・モハメド首長が代表を務めるDarleyの日本現地法人であるダーレー・ジャパン株式会社と密接な関係にある競走馬生産法人だ。日高西部、胆振地区にある5つの牧場(ヤード)を拠点に競走馬の生産育成、そして所有を事業としている。2004年創業と日はまだ浅いが、2005年のNAR最優秀3歳馬シーチャリオットや2007、2008年NAR年度代表馬フリオーソらの所有馬主として日本のファンにも馴染みが深い。
今回は繁殖主任の福原博さんと、育成主任の三宅公彦さんに話を伺った。「(所有馬の)フリオーソが勝ってくれるのももちろん嬉しいのですが、やっぱり自家生産馬の活躍はひとしおですね。他のスタッフも喜んでいますよ」というのは三宅公彦さんだ。手塩にかけた産駒の活躍に目尻を下げている。牧場時代のダノンシャンティは「同期には他にも目移りするような馬がたくさんいましたので、とくに目立つ1頭というわけではなかったですが、バランスの良い馬でしたね」とふりかえる。「ケガや病気とは無縁で手がかかった記憶があまりない」というから健康優良児だったようだ。
同ファームでは、5つの牧場を使って生産と中間育成を行なっているが、それぞれが独自に行うのではなく、牧場ごとに役割を持たせている。若いうちから色々な環境を経験させることで精神的な自立を促す目的があるという。ダノンシャンティは「度胸の良い馬で1頭で夜間放牧をしても落ち着いていたことが印象に残っています」という。
レース当日、三宅さんは仕事が休みだったが、福原さんは牧場スタッフとともに事務所のテレビで観戦した。惜しいレースが続いていたが「勝てる」と信じての応援だったという。「ゴールするまでは安心は出来ませんでしたが、結果をみると完勝でしたね。まだ余裕がありそうで頼もしいです」と愛馬の活躍に表情が緩んだ。
ダノンシャンティの母シャンソネットはシングスピール(ジャパンカップ(G1)、米芝牡馬チャンピオン)やラーイ(ファンタスティックライトの父)の半妹という血統だ。良血馬がキラ星のごとくに揃うダーレー・ジャパン・ファームでも期待の繁殖牝馬だったが、ダノンシャンティを生んだあと2年連続で不受胎となり、昨年、放牧中の事故で亡くなってしまった。「本当に扱い易い、落ち着いた馬でした。やっと受胎してくれて、喜んでいたのですが。期待の大きな馬だっただけに本当に残念です」と福原さんは肩を落としている。
それでも、シャンソネットが遺した唯一の産駒ダノンシャンティはクラシックへの切符をしっかりと掴み取った。「大きな目標はまだ先だと思いますので、とにかく無事に。そして、さらに上を目指して欲しいですね」と期待している。