重賞ウィナーレポート

2010年03月27日 日経賞 G2

2010年03月27日 中山競馬場 晴 稍重 芝 2500m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マイネルキッツ

プロフィール

生年月日
2003年03月18日 07歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:35戦7勝
総収得賞金
557,038,000円
チーフベアハート(CAN)
母 (母父)
タカラカンナ  by  サッカーボーイ
馬主
(株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
生産者
ビッグレッドファーム (新冠)
調教師
国枝 栄
騎手
松岡 正海
  • 母のタカラカンナ(2009年7月撮影時)
    母のタカラカンナ(2009年7月撮影時)
  • タカラカンナとタカラカンナの09(牝、父ディープインパクト)
    タカラカンナとタカラカンナの09(牝、父ディープインパクト)
  • タカラカンナの08(牡、父ロージズインメイ)
    タカラカンナの08(牡、父ロージズインメイ)
  • ビッグレッドファーム
    ビッグレッドファーム
 昨年の天皇賞(春)(G1)以来、11か月ぶりとなる勝利は、その天皇賞(春)(G1)連覇に向けて、この上ないステップとなった。

 「勝ちきれないレースが続いていただけに、応援していただいた会員さんやファンの方に対して申し訳ない気持ちもありました。それだけに嬉しい勝利となりました」と蛯名マネージャーは勝利の喜びを表情に浮かべる。

 その蛯名マネージャーが勝利の要因としてまず、名前を挙げたのが、鞍上を務めた松岡正海騎手の名前だった。「ゴール前で馬群を突き抜けてくれましたが、そこには内を付くリスクを物ともせずに進路を向けてくれたことや、交わすと決めて乗ってきてくれたことが大きいと思います。ただ、感謝しかないですね」(蛯名マネージャー)

 「松岡=ラフィアン」のラインからはマイネルレーニア(京王杯2歳S(G2))、マイネルチャールズ(弥生賞(Jpn2)、京成杯(Jpn3))と数多くの活躍馬の名前があるが、実は昨年の天皇賞(春)(G1)においても、陣営に「距離は持つはず」と出走を進言したのも松岡騎手だった。

 「相変わらず3コーナーからジョッキーの手を動かしてしまう馬ですが(笑)、それでも最後まで脚色が鈍らないのは、松岡騎手がずっと馬を追ってくれることも大きいと思います」

 殊勲の母、タカラカンナはアグネスタキオンの産駒を受胎しており、間もなく出産予定。また、現2歳馬(マイネカンナの08、牡、父ロージズインメイ)は真歌トレーニングパークで育成中だが、動きの良さは同じ時期のマイネルキッツを彷彿させているという。

 混戦が目される天皇賞(春)(G1)だが、昨年はこの日経賞(G2)で2着だったことを考えれば、臨戦過程は昨年よりも上。何よりも昨年、このレースを勝利しているというコース実績と距離適正は何よりのアドバンテージとなる。

 「マイネルキッツだけでなく、どの馬でもチャンスがあるレースとなりそうですが、松岡騎手なら最後まで勝負をあきらめずに乗ってきてくれると思います。それだけに能力を出し切るレースを見せてほしいですね」(蛯名マネージャー)