2004年03月07日 弥生賞 G2
優勝馬:コスモバルク
プロフィール
- 生年月日
- 2001年02月10日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦5勝
- 総収得賞金
- 482,163,000円
- 父
- ザグレブ(USA)
- 母 (母父)
- イセノトウショウ by トウシヨウボーイ
- 馬主
- 岡田 美佐子
- 生産者
- 加野牧場 (三石)
- 調教師
- 田部 和則
- 騎手
- 五十嵐 冬樹
加野牧場は、1月11日のガーネットS・ウィナーのマイネルセレクトで掲載した加野喜一社長と息子さんの英樹氏の二人で25頭の繁殖牝馬を養う生産牧場。
「コスモバルクは、そんなにファンの方に注目されているのですか。嬉しいですね」と優勝直後の電話取材等に困惑している様子だが、今年2頭目の生産馬の重賞制覇に喜一社長が喜びを語ってくれた。
母イセノトウショウは早産する体質で、「バルクも10日ほど早く生まれたが、元気があり、怪我、病気もなく丈夫に育った。ビッグレッドファームに行って、スパルタ教育に耐えたのもこの元気から。当時、岡田(繁幸)さんも優秀だと言ってくれました」と喜一社長。
父ザグレブの配合は岡田氏の薦めで、仔馬の頃の体形は、父母に似てはいなかったが、大変バランスがとれて柔らかそうな体質を持っていたという。
同馬の兄弟では、父シンボリルドルフの牡馬2歳が、現在コスモビューファーム(岡田繁幸社長)で調教中。本年度は、父エイシンサンディで14日出産予定。(取材後の10日無事牝馬を出産)
何かと話題の多い同馬の活躍だが、 初の認定厩舎(外厩)制度、地方競馬・ホッカイドウ競馬所属での中央競馬活躍について、「外厩(制度)については、輸送負担は掛かるけれど、いいと思う。でも最初、ホッカイドウ競馬所属のまま行くと聞いたときは、正直がっかりしましたよ、しかし、ここまで来たら、コスモバルクに何か運命なものがありそうだ。頑張ってもらいたい」と。喜一社長はさらに「ホッカイドウ競馬で、一度重賞(レース)につかえば、こっちの馬券売り上げに貢献できるでしょうね。でも、バルクの役目はもっと大きい。もっと活躍して、後継馬がたくさん出て、ホッカイドウ競馬の2歳レースが中央競馬のファンに注目されて、全国のファンに(こちらの馬券も)買ってももらえれば、嬉しい」と期待する。
乳が出て、今にも出産しそうな母イセノトウショウに会わせて頂いたとき、喜一社長がこの孝行馬を眺めながら呟いた。
「弥生賞後、ハイセイコーやオグリキャップと比べられる電話の取材が多いのですよ。彼らが奇跡の名馬ならコスモバルクはそれ以上ではないかな」。
確かに興味を惹かれるので、その要素を簡単にまとめる。
・父ザグレブは愛国ダービーを7馬身差で圧勝、種牡馬として期待され
輸入されたが、生産馬の活躍がなく、すでに愛国に帰国している。
・母イセノトウショウは、父に日高の大功労種牡馬トウショウボーイ
を持ち、出走前の調教で怪我をして未出走のまま、お世話になる
馬主さんより引き受けた繁殖馬。
・その父母のめぐり合わせで、馬への愛情の深い二人の親子で
営む加野牧場で生まれたのがコスモバルク。
・地方競馬のホッカイドウ競馬所属のまま、中央でクラシック戦線
の主役。しかも、外厩制度利用の一番馬で競馬界の流れの先端を進む。
加野社長の想いはまだあるでしょう。皐月賞、ダービーで活躍したらスター馬誕生です。先走りしましたが、皐月賞が楽しみです。
【バルクがビッグレッドファームへ無事到着】
コスモバルクが13日AM8:20認定厩舎制度利用のため、ビッグレッドファームに戻りました。レースの激闘に長旅と少し疲れた様子にも牧場スタッフは「体に異常は無さそうだし、休ませて、すぐに調教が始められそう」と安堵の表情を浮かべていた。 第41回弥生賞は、道営競馬所属のコスモバルクが好位からきっちり抜け出して快勝した。中央では百日草特別、ラジオたんぱ杯2歳Sに続く3勝目。JRAの重賞連覇で皐月賞の優先出走権を獲得した。通算成績は7戦5勝(うち地方4戦2勝)。馬主は、岡田美佐子氏。
コスモバルクの生産者は、北海道・三石町の加野牧場。母はイセノトウショウ(1993生、鹿毛、父トウシヨウボーイ、母マルミチーフ、未出走)で、コスモバルクはその第3仔にあたる。また、父ザグレブは、昨年の朝日杯フューチュリティSを勝ったコスモサンビーム(牡、青鹿毛、母ロビースレインボウ、栗東・佐々木晶三厩舎)の父で、3月8日現在2004年総合サイアーランキング47位。
「コスモバルクは、そんなにファンの方に注目されているのですか。嬉しいですね」と優勝直後の電話取材等に困惑している様子だが、今年2頭目の生産馬の重賞制覇に喜一社長が喜びを語ってくれた。
母イセノトウショウは早産する体質で、「バルクも10日ほど早く生まれたが、元気があり、怪我、病気もなく丈夫に育った。ビッグレッドファームに行って、スパルタ教育に耐えたのもこの元気から。当時、岡田(繁幸)さんも優秀だと言ってくれました」と喜一社長。
父ザグレブの配合は岡田氏の薦めで、仔馬の頃の体形は、父母に似てはいなかったが、大変バランスがとれて柔らかそうな体質を持っていたという。
同馬の兄弟では、父シンボリルドルフの牡馬2歳が、現在コスモビューファーム(岡田繁幸社長)で調教中。本年度は、父エイシンサンディで14日出産予定。(取材後の10日無事牝馬を出産)
何かと話題の多い同馬の活躍だが、 初の認定厩舎(外厩)制度、地方競馬・ホッカイドウ競馬所属での中央競馬活躍について、「外厩(制度)については、輸送負担は掛かるけれど、いいと思う。でも最初、ホッカイドウ競馬所属のまま行くと聞いたときは、正直がっかりしましたよ、しかし、ここまで来たら、コスモバルクに何か運命なものがありそうだ。頑張ってもらいたい」と。喜一社長はさらに「ホッカイドウ競馬で、一度重賞(レース)につかえば、こっちの馬券売り上げに貢献できるでしょうね。でも、バルクの役目はもっと大きい。もっと活躍して、後継馬がたくさん出て、ホッカイドウ競馬の2歳レースが中央競馬のファンに注目されて、全国のファンに(こちらの馬券も)買ってももらえれば、嬉しい」と期待する。
乳が出て、今にも出産しそうな母イセノトウショウに会わせて頂いたとき、喜一社長がこの孝行馬を眺めながら呟いた。
「弥生賞後、ハイセイコーやオグリキャップと比べられる電話の取材が多いのですよ。彼らが奇跡の名馬ならコスモバルクはそれ以上ではないかな」。
確かに興味を惹かれるので、その要素を簡単にまとめる。
・父ザグレブは愛国ダービーを7馬身差で圧勝、種牡馬として期待され
輸入されたが、生産馬の活躍がなく、すでに愛国に帰国している。
・母イセノトウショウは、父に日高の大功労種牡馬トウショウボーイ
を持ち、出走前の調教で怪我をして未出走のまま、お世話になる
馬主さんより引き受けた繁殖馬。
・その父母のめぐり合わせで、馬への愛情の深い二人の親子で
営む加野牧場で生まれたのがコスモバルク。
・地方競馬のホッカイドウ競馬所属のまま、中央でクラシック戦線
の主役。しかも、外厩制度利用の一番馬で競馬界の流れの先端を進む。
加野社長の想いはまだあるでしょう。皐月賞、ダービーで活躍したらスター馬誕生です。先走りしましたが、皐月賞が楽しみです。
【バルクがビッグレッドファームへ無事到着】
コスモバルクが13日AM8:20認定厩舎制度利用のため、ビッグレッドファームに戻りました。レースの激闘に長旅と少し疲れた様子にも牧場スタッフは「体に異常は無さそうだし、休ませて、すぐに調教が始められそう」と安堵の表情を浮かべていた。 第41回弥生賞は、道営競馬所属のコスモバルクが好位からきっちり抜け出して快勝した。中央では百日草特別、ラジオたんぱ杯2歳Sに続く3勝目。JRAの重賞連覇で皐月賞の優先出走権を獲得した。通算成績は7戦5勝(うち地方4戦2勝)。馬主は、岡田美佐子氏。
コスモバルクの生産者は、北海道・三石町の加野牧場。母はイセノトウショウ(1993生、鹿毛、父トウシヨウボーイ、母マルミチーフ、未出走)で、コスモバルクはその第3仔にあたる。また、父ザグレブは、昨年の朝日杯フューチュリティSを勝ったコスモサンビーム(牡、青鹿毛、母ロビースレインボウ、栗東・佐々木晶三厩舎)の父で、3月8日現在2004年総合サイアーランキング47位。