2010年03月06日 チューリップ賞 G3
優勝馬:ショウリュウムーン
プロフィール
- 生年月日
- 2007年06月07日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 214,116,000円
- 馬主
- 上田 亙
- 生産者
- 高村牧場 (浦河)
- 調教師
- 佐々木 晶三
- 騎手
- 木村 健
第17回チューリップ賞を(G3)で豪快な末脚を披露し、一躍、桜花賞(G1)の有力候補となったショウリュウムーンは、浦河町絵笛にある高村牧場の生産馬だ。ここは、場主の高村唯三さんと美子さん夫婦、そしてオーストラリアで牧場の仕事を経験してきた三男の祐太郎さんの三人で馬の世話をしている。唯三さんの父親である久三郎さんが馬と関わりあいの深い仕事をしていたのがきっかけで牧場をはじめ、公営笠松競馬のダービー馬サブリナチェリーなどを生産してきたが、中央競馬の重賞は今回が初めてだった。
当日は、近くの牧場で不幸があったことからその葬儀の準備に追われていた。「こちらは未勝利戦を勝ったばかりですし、相手にはG1勝馬もいました。まさか勝つとは思っていませんでした」。自治会の副会長という立場でもあり、この日は雑務に追われていたが、手伝いの合い間を縫うように愛馬優勝の瞬間に立ち会った。
「テレビ観戦でしたが、家族で見ていました。ゴール前は声が出ましたね。本当に嬉しかった」とその時の様子を話してくれた。「ジョッキーが上手く乗ってくれましたし、良い内容だったと思います。際どい競馬になりましたが、今回の競馬を見ると、長い距離にも対応出来そうですね」と冷静にレースを振り返りながら「もう牧場を辞めてしまおうかと思ったこともありましたが、続けていて良かった。色々な苦労があったから、その分、喜びも大きいです。馬主さんや調教師の先生、育成してくれた牧場。この馬に関わった全ての人に感謝したい」と最高の笑顔を見せてくれた。
ショウリュウムーンは、その母ムーンザドリームの初仔になる。「祖母のミヨシチェリーを近隣の牧場から譲り受けたのがきっかけです。ムーンザドリームは勝てなかったけど、タケホープやタケフブキがでた血統ですし、自分なりに良い馬だと思っていました。それに、この馬を管理していた調教師の先生からも良いお母さんになるよと言われて思い切って高額な種牡馬を配合することにしたんです」という。当初、選ばれたのは別の種牡馬だったが、なかなか受胎しない。それで、思い切って配合相手を変更。6月下旬に配合したキングカメハメハとは1回の種付で受胎した。
「今は不景気で、馬の値段も安くなっている。それで体力のある丈夫な馬を作ろうと思って、ショウリュウムーンが生まれた頃から夜間放牧をスタートさせたんです」と当時を思い出した。「ショウリュウムーンは遅生まれの分、ちょっと体も小さかったんですが、夜間放牧をするようになって馬に度胸が付きましたね」とその頃から手応えを感じていたという。そして、2歳秋の新馬戦で僅差の2着になったときに期待が確信になった。「あれで、この馬は走ってくれるんじゃないかと思いました。馬主さんに恩返しできて良かったです」とほっとしたような表情になった。
さぁ、次は本番桜花賞(G1)。会心の勝利に「この勢いを本番につなげて欲しいね。桜花賞(G1)は応援に行きたい」と夢を広げている。初仔から重賞ウイナーの母となったムーンザドリームの2番仔は1歳になるチーフベアハートの牝馬。「母親に良く似た雄大な馬格の持主で、気性的には落ち着いた馬です。こちらも楽しみにしているんです」と期待している。
今年はスウェプトオーヴァーボードの仔を出産予定。「無事に生まれてくれることが一番ですが、出来ればそろそろオトコ馬を生んでほしいかな」と周囲を笑わせた。
当日は、近くの牧場で不幸があったことからその葬儀の準備に追われていた。「こちらは未勝利戦を勝ったばかりですし、相手にはG1勝馬もいました。まさか勝つとは思っていませんでした」。自治会の副会長という立場でもあり、この日は雑務に追われていたが、手伝いの合い間を縫うように愛馬優勝の瞬間に立ち会った。
「テレビ観戦でしたが、家族で見ていました。ゴール前は声が出ましたね。本当に嬉しかった」とその時の様子を話してくれた。「ジョッキーが上手く乗ってくれましたし、良い内容だったと思います。際どい競馬になりましたが、今回の競馬を見ると、長い距離にも対応出来そうですね」と冷静にレースを振り返りながら「もう牧場を辞めてしまおうかと思ったこともありましたが、続けていて良かった。色々な苦労があったから、その分、喜びも大きいです。馬主さんや調教師の先生、育成してくれた牧場。この馬に関わった全ての人に感謝したい」と最高の笑顔を見せてくれた。
ショウリュウムーンは、その母ムーンザドリームの初仔になる。「祖母のミヨシチェリーを近隣の牧場から譲り受けたのがきっかけです。ムーンザドリームは勝てなかったけど、タケホープやタケフブキがでた血統ですし、自分なりに良い馬だと思っていました。それに、この馬を管理していた調教師の先生からも良いお母さんになるよと言われて思い切って高額な種牡馬を配合することにしたんです」という。当初、選ばれたのは別の種牡馬だったが、なかなか受胎しない。それで、思い切って配合相手を変更。6月下旬に配合したキングカメハメハとは1回の種付で受胎した。
「今は不景気で、馬の値段も安くなっている。それで体力のある丈夫な馬を作ろうと思って、ショウリュウムーンが生まれた頃から夜間放牧をスタートさせたんです」と当時を思い出した。「ショウリュウムーンは遅生まれの分、ちょっと体も小さかったんですが、夜間放牧をするようになって馬に度胸が付きましたね」とその頃から手応えを感じていたという。そして、2歳秋の新馬戦で僅差の2着になったときに期待が確信になった。「あれで、この馬は走ってくれるんじゃないかと思いました。馬主さんに恩返しできて良かったです」とほっとしたような表情になった。
さぁ、次は本番桜花賞(G1)。会心の勝利に「この勢いを本番につなげて欲しいね。桜花賞(G1)は応援に行きたい」と夢を広げている。初仔から重賞ウイナーの母となったムーンザドリームの2番仔は1歳になるチーフベアハートの牝馬。「母親に良く似た雄大な馬格の持主で、気性的には落ち着いた馬です。こちらも楽しみにしているんです」と期待している。
今年はスウェプトオーヴァーボードの仔を出産予定。「無事に生まれてくれることが一番ですが、出来ればそろそろオトコ馬を生んでほしいかな」と周囲を笑わせた。