重賞ウィナーレポート

2010年01月31日 京都牝馬S G3

2010年01月31日 京都競馬場 雨 稍重 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヒカルアマランサス

プロフィール

生年月日
2006年01月24日 04歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:8戦4勝
総収得賞金
158,734,000円
アグネスタキオン
母 (母父)
スターミー(USA)  by  A.P. Indy(USA)
馬主
高橋 京子
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
池江 泰郎
騎手
M.デムーロ
 重賞における格上挑戦となった京都牝馬S(G3)で重賞初制覇。しかも最後方から直線一気の脚で、前を行く14頭を交わすという派手な勝ちっぷりを見せたヒカルアマランサス。

 「馬場が悪かっただけに、ジョッキー(M・デムーロ騎手)がいい所を選んで進ませてくれたのが、最後方という形になったのでしょう。直線を向いたときには、果たしてここから前を行く馬を交わせるかと思いましたが、ゴール直前でようやくホッとすることが出来ました」と話してくれたのは、育成を担当したノーザンファーム空港牧場の窪田淳厩舎長。窪田さんの厩舎からは、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(Jpn1)の優勝馬アパパネも巣立っている。

 「ヒカルアマランサスがここにいた頃は、優等生というイメージがあります。物覚えも早かったですし、性格も落ち着いていました。ただ、競馬場に入ってから大きく馬体を減らしてレースに臨んだところを見ると、また競走馬として完成しきってなかったのでしょう」(窪田さん)

 10着に敗れた忘れな草賞の後で窪田さんの厩舎へと戻ってきたヒカルアマランサスに対し、窪田さんは鍛えながら体力を付けていった。日に日に調教の動きも良くなり、休養明けのレースでは、見違えるような馬体に変貌していた。

 「復帰後は馬体重が安定しているところを見ると、体力も付いたのかもしれません。でも、まだ競走馬として完成を迎えるのはこれからだと思うので、まだまだ強くなってくれるのではと期待しています」(窪田さん)

 ヒカルアマランサスの能力が最も発揮出来る舞台として、窪田さんが楽しみにしているのが、5月に行われるヴィクトリアマイル(G1)。今回の京都牝馬S(G3)に出走したメンバーとの再戦も考えられるが、その時にはより成長した姿で、より強いレースを見せてくれることとなりそうだ。