重賞ウィナーレポート

2005年11月13日 福島記念 G3

2005年11月13日 福島競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:グラスボンバー

プロフィール

生年月日
2000年04月02日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:35戦7勝
総収得賞金
295,283,000円
Machiavellian(USA)
母 (母父)
ブルーラスター(IRE)  by  Nureyev(USA)
馬主
半沢 (有)
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
尾形 充弘
騎手
勝浦 正樹
【取材先:グラスボンバー号の生産者・ノーザンファーム(事務局)】

―――― 力強く抜け出しての重賞初勝利おめでとうございます。ハンデ戦でもあり上位人気も均衡していましたが、レース前とレースを御覧になられてのご感想をお聞かせ下さい。

(スタッフ)ありがとうございます。レース前は、今年に入ってから安定した戦績を残してきたプロセスと重賞連続2着などから、ある程度の競馬は出来ると思っていました。ただ小回りの競馬場でハンデ戦でもありましたので、展開等によるまぎれもありそうでしたが、結果は今までになく積極的なレース運びで、やはり力のあることを示してくれ、決勝後は安堵の気持ちでした。


―――― これまで35戦を走っていますが、長く休むことなく使われてきた丈夫な馬ですが、牧場時代はどんな様子でしたか?

(スタッフ)育成時代は、当歳時のきゃしゃなイメージがそのまま続いていたようで、ある程度のスピードは感じていましたが、力強さという点ではまだまだ未完成だったようですね。したがって血統的な良さがしっかりと身になるには少々時間がかかった印象です。


―――― 本馬はセレクトセール取引馬でもありますが、せり上場の頃の印象や当時の評価などもお聞かせ下さい。

(スタッフ)6年前のセレクトセール2日目に上場されましたが、馬体の造りそのものは一見すると牝馬のような綺麗な造りの馬だったと思います。したがって動きのとても素軽いスピードタイプの印象をもたれたようです。


―――― 続いて、母ブルーラスターについてもお聞かせ下さい。普段はどんな母親ですか?

(スタッフ)母は特にかわりのない一般的な性格の馬です。ただ体型は腹袋の大きいわりに動きにゆとりを感じさせる柔軟さがあります。


―――― 本馬を受胎して日本へ来たようですが、どのような経緯で導入されたのですか?

(スタッフ)初仔にあたる、グラスボンバーを宿して欧州から輸入されました。せりではなくプライベートによる導入でしたね。


―――― 今年はファルブラヴの牝馬(鹿毛・4/5)が生まれていると思いますが、こちらはどんな当歳馬ですか?

(スタッフ)とても品格のある牝馬で、標準サイズのハイレベルな当歳と言えるのではないでしょうか


―――― ここまで順調にステップアップしきてましたが、本馬にはこれからどんな活躍を期待しておりますか?

(スタッフ)おそらく前走後は有馬記念を目標とすると思います。格段とレベルアップされる対戦相手が揃うとは思いますが、本馬もここにきて登り調子でもありますので、その勢いのある時にチャレンジするのはとても楽しみです。そして今回のレースが晩成型の成長をしっかりと示した競走内容から、来年さらに飛躍できると大いに期待しています。


―――― ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致しております。中距離ハンデ重賞・福島記念(GIII)は、勝浦正樹騎乗の3番人気グラスボンバー(牡5歳、父Machiavellian、母ブルーラスター)が直線で抜け出して優勝。期待の良血馬が35戦目で念願の重賞初制覇を飾った。