重賞ウィナーレポート

2008年01月05日 京都金杯 G3

2008年01月05日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エイシンデピュティ

プロフィール

生年月日
2002年04月09日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:23戦8勝
総収得賞金
441,045,000円
フレンチデピュティ(USA)
母 (母父)
エイシンマッカレン(USA)  by  Woodman(USA)
馬主
平井 豊光
生産者
栄進牧場 (浦河)
調教師
野元 昭
騎手
岩田 康誠
  • 母エイシンマッカレンと名古屋主任(右)、スタッフの西さん、松本さん
    母エイシンマッカレンと名古屋主任(右)、スタッフの西さん、松本さん
  • 母エイシンマッカレンと西さん
    母エイシンマッカレンと西さん
  • 繁殖分場の看板
    繁殖分場の看板
  • 繁殖分場の様子
    繁殖分場の様子
  • 初仔騒動中だが、こちらのエイシンテネシーは2月28日にディープインパクトの初仔を出産予定
    初仔騒動中だが、こちらのエイシンテネシーは2月28日にディープインパクトの初仔を出産予定
 本馬は、昨年6月のエプソムカップを快勝して、牧場の期待を背負いながらも天皇賞・秋に14着と敗れスタッフも心配していたようだ。しかし年末の鳴尾記念を2着と好走して、今回は、また、大きな期待が掛かっていた。

 栄進牧場の繁殖主任の名古屋さんは「本馬は、期待されて輸入された母エイシンマッカレンの仔で当初から注目していましたからね。前走も好走して、ようやく本馬らしい良さを安定して発揮できるようになりました。エイシンドーバーも一緒に走りましたが(7着、外国産馬)やはり手を掛けた仔が活躍してくれると嬉しいですね。後は、エイシンサニー(1990年オークス)以来のGⅠ制覇を目指して頑張って貰いたいものです。」と嬉しそう。

 本馬の母エイシンマッカレンの父はWoodman(USA)、米、仏のGⅠ戦線で活躍した牝系でもあり、オーナーブリーダーの平井豊光氏が将来を見据えて導入したもの。競走馬としても中央で2勝(ドイツ騎手招待500万下など)をあげて良血馬の片鱗を覗かしている。
 本馬は2番仔で、半弟に5歳現役のエイシンシテンノー(父フジキセキ、2勝)、4歳現役のエーシンダードマン(父ダンスインザダーク、1勝)が活躍中。半妹の1歳(父クロフネ)は、本場で中期育成中だという。
 エプソムカップ取材時に、本馬の全兄弟をとフレンチデピュティの交配に懸命だったが不受胎で昨年は空胎だった。
 母エイシンマッカレンの放牧地に案内してもらうと、まだまだ若々しいハリのある体を見せている。体を整え今年は良い仔を受胎できるよう名古屋主任は細かい気配りを続ける。
 
 写真撮影をしていると、4頭の放牧仲間の馬たちが、かまって貰いたいとばかりに顔を寄せてくる。‘幼駒の時から、声を掛けて体に触れ人間に馴らしている’(名古屋主任)と馴致に手をかけている様子が伺える。
 最近、冠名の“エイシン”に加え“エーシン”の名を見かけるが、これは平井豊光オーナーを引き継ぐ息子さんの平井宏承氏の冠名だそうだ。
 オーナーを中心に、同町にある本場(中間育成)、繁殖分場、岡山県の久世トレーニングセンターで行なわれている一貫とした競走馬づくりだが、夫々のスタッフの結束は強いようだ。
 本馬の活躍に、また名門牧場のGⅠ取りの期待が掛かる。