重賞ウィナーレポート

2007年12月16日 フェアリーS Jpn3

2007年12月16日 中山競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ルルパンブルー

プロフィール

生年月日
2005年04月23日 02歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
71,234,000円
ジャングルポケット
母 (母父)
ガトーショコラ  by  フジキセキ
馬主
飯田 良枝
生産者
千代田牧場 (静内)
調教師
坂本 勝美
騎手
吉田 隼人
  • 母ガトーショコラ
    母ガトーショコラ
  • 同

  • 同

 千代田牧場では、9月29日のシリウスSで殊勲をあげたドラゴンファイヤー(ジャパンカップダートは6着)に続いての重賞制覇となる。
 本馬の牝系をたどると、4代母はチヨダマサコ(産駒にニツポーテイオー、タレンテイドガールなど)で、ドラゴンファイヤーも近親に同馬を持つ同牧場の大切な基礎牝系の流れ。本馬はサンデーサイレンスの血統が加わり、一方はブレイヴェストローマンを加えての両馬の活躍となった。
 同牧場の産駒に活躍馬の多いのは、このような熟慮された後継馬作りがひとつの要因となっているのかもしれない。

 飯田正剛社長は相変わらず忙しく、千葉の自社トレーニングセンターで仕事中のところを電話で応対していただいた。
 11番人気ながら直線を鮮やかに差しきった本馬の快挙にも飯田社長は冷静に応える。
 「レース前の千葉トレーニングセンターでの調教では、流れるような走り方をして良い状態だったからね。前走のファンタジーSで負けたけれど、テンションの高い馬だけに負けたことで良いガス抜きになったのだろうね。次走はクイーンカップを予定している。」と牝馬クラシック戦線に向けて確かな手ごたえを掴んでいる様子だった。

 母ガトーショコラ(母の父フジキセキ)は、前述のように、同牧場の基礎牝系の後継馬、中央で2勝をあげている。
 本馬は3番仔になるが、半姉にアンジェトワール(4歳 父テイエムオペラオー 中央1勝 現役)、半兄ダッシュタイカン(3歳 父タニノギムレット 現役)がいて、1歳には全妹と、半妹(父アルカセット)の当歳がいる。

 シリウスS優勝時には、千代田牧場の産駒が16週連続の勝鞍を上げていたが、現在はまた、6週連続して勝っているという。
 来年のクラシック戦線を楽しませてくれそうな千代田牧場産のスター誕生に、今後の本馬の動向が注目されそうだ。