2008年06月07日 ユニコーンS Jpn3
優勝馬:ユビキタス
プロフィール
- 生年月日
- 2005年03月19日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 114,109,000円
- 母 (母父)
- パローニアクレスト by キンググローリアス(USA)
- 馬主
- 池谷 誠一
- 生産者
- 村上牧場 (三石)
- 調教師
- 鈴木 伸尋
- 騎手
- 安藤 勝己
殊勲をあげたユビキタスの故郷は、新ひだか町三石本桐の村上牧場。
かつて、安田記念、京王杯スプリングC、阪急杯など重賞を6勝したハッピープログレス(牡 父フリートウイング)を生産馬に持つが、本馬はその近親で、実に24年ぶりに牧場に重賞制覇をもたらした。
同牧場は、12haほどの敷地で代表の村上和之さん夫妻と和之さんの弟さん夫妻、そして、現在作業の中心となっている息子の村上英範さんの5名で6頭の繁殖牝馬を飼養している。
ハッピープログレスの活躍は、応対してくれた英範さんの中学生時代の事で、今回は自分の手で育て上げた愛馬の活躍だけに嬉しそうだ。同牧場の周りには、田上稔牧場(マイネルレコルト、ダイワパッション)、上村清志牧場(オリエンタルロック)、嶋田牧場(タイセイアトム)など最近重賞馬を出している牧場が多いが、「そろそろ順番で回ってこないだろうかと、周りの牧場を羨ましく思っていました。」と穏やかに語る英範さん。
「あの仔(本馬)が産まれた年は、8頭の産駒のうちあの仔1頭だけが男の仔でした。体も大きくて期待していましたが、体質的に弱いところがあり苦労させられました。テレビで観戦していたのですが、ゴールに飛び込んで行った時は、勝って嬉しいというよりホッとして‘良かった’と言う気持ちでしたね。無事にレースを終えてくれたことと、これまでに育ててくれた皆さんに、頑張って報いてくれたのが嬉しい。その晩の祝賀会には、皆さんが駆けつけてくれ、本当に楽しいひと時を過ごさせていただきました。」と笑顔を見せる。
本馬は、当歳時に静内の西村和夫牧場、カタオカステーブルに中間育成、育成調教馬として牧場を出ているが、体調に気を使う英範さんはひと月おきに、その育成場を訪ね愛馬の様子を伺っていたという。「良くここまでなったと思います。」と言う言葉に、関係者への感謝の気持ちが伝わってくる。
本馬の母パローニアクレスト(母の父キンググローリアス)は、胆振から導入された5代母ハツカゼから引き継がれる同牧場の代表血統後継馬。自身も地方で13勝を上げた活躍馬だ。「うちの牧場のかまどを支えてくれている血統」と英範さんも頼もしそうに語るが、母は7仔の産駒を残し、昨年9月に死亡している。
本馬は5番仔で兄にダークマター(7歳 父ダンスインザダーク 中央4勝 地方現役)、姉にラブスプラッシュ(4歳 父タバスコキャット)などがいて、弟には間もなく入厩予定の2歳(父カリズマティック)と1歳(父サクラプレジデント)と続く。
「うちは小さい牧場ですから。」と謙虚に語る英範さんだが、生産馬に対する愛情は強く伝わってくる。
目立たないが、孝行馬が継がれているのは、産駒の牧場への恩返しと思われる。
かつて、安田記念、京王杯スプリングC、阪急杯など重賞を6勝したハッピープログレス(牡 父フリートウイング)を生産馬に持つが、本馬はその近親で、実に24年ぶりに牧場に重賞制覇をもたらした。
同牧場は、12haほどの敷地で代表の村上和之さん夫妻と和之さんの弟さん夫妻、そして、現在作業の中心となっている息子の村上英範さんの5名で6頭の繁殖牝馬を飼養している。
ハッピープログレスの活躍は、応対してくれた英範さんの中学生時代の事で、今回は自分の手で育て上げた愛馬の活躍だけに嬉しそうだ。同牧場の周りには、田上稔牧場(マイネルレコルト、ダイワパッション)、上村清志牧場(オリエンタルロック)、嶋田牧場(タイセイアトム)など最近重賞馬を出している牧場が多いが、「そろそろ順番で回ってこないだろうかと、周りの牧場を羨ましく思っていました。」と穏やかに語る英範さん。
「あの仔(本馬)が産まれた年は、8頭の産駒のうちあの仔1頭だけが男の仔でした。体も大きくて期待していましたが、体質的に弱いところがあり苦労させられました。テレビで観戦していたのですが、ゴールに飛び込んで行った時は、勝って嬉しいというよりホッとして‘良かった’と言う気持ちでしたね。無事にレースを終えてくれたことと、これまでに育ててくれた皆さんに、頑張って報いてくれたのが嬉しい。その晩の祝賀会には、皆さんが駆けつけてくれ、本当に楽しいひと時を過ごさせていただきました。」と笑顔を見せる。
本馬は、当歳時に静内の西村和夫牧場、カタオカステーブルに中間育成、育成調教馬として牧場を出ているが、体調に気を使う英範さんはひと月おきに、その育成場を訪ね愛馬の様子を伺っていたという。「良くここまでなったと思います。」と言う言葉に、関係者への感謝の気持ちが伝わってくる。
本馬の母パローニアクレスト(母の父キンググローリアス)は、胆振から導入された5代母ハツカゼから引き継がれる同牧場の代表血統後継馬。自身も地方で13勝を上げた活躍馬だ。「うちの牧場のかまどを支えてくれている血統」と英範さんも頼もしそうに語るが、母は7仔の産駒を残し、昨年9月に死亡している。
本馬は5番仔で兄にダークマター(7歳 父ダンスインザダーク 中央4勝 地方現役)、姉にラブスプラッシュ(4歳 父タバスコキャット)などがいて、弟には間もなく入厩予定の2歳(父カリズマティック)と1歳(父サクラプレジデント)と続く。
「うちは小さい牧場ですから。」と謙虚に語る英範さんだが、生産馬に対する愛情は強く伝わってくる。
目立たないが、孝行馬が継がれているのは、産駒の牧場への恩返しと思われる。