2008年02月04日 根岸S G3
優勝馬:ワイルドワンダー
プロフィール
- 生年月日
- 2002年03月19日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:20戦9勝
- 総収得賞金
- 349,584,000円
- 母 (母父)
- ワルツダンサー by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 草間 庸文
- 生産者
- 静内フジカワ牧場 (静内)
- 調教師
- 久保田 貴士
- 騎手
- 岩田 康誠
昨年4月のアンタレスS、7月のプロキオンSに続く生産馬の重賞制覇に新ひだか町の静内フジカワ牧場の社長藤川靖仁さんは、明るい笑顔を見せて本馬を賞賛する。
降雪のため1日延期された東京開催。不良のコースを激走して快勝した本馬に藤川さんは感心するばかりだ。「1日遅れで仕切り直しとなったレースは、彼(本馬)にとって気の毒だった。先生(久保田貴士師)も大変だったと思いますよ。彼も泥んこの中で怯まずに泥だらけになりながら頑張って勝ってくれました。‘本当にお前は頑張った。牧場も頑張らなければいけない’という気持ちになりました。彼にも、先生にもオーナー(草間庸文氏)にも感謝の気持ちで一杯です。」と喜びをあらわにする。
手元には、ゴールした瞬間の本馬の写真が置いてある。藤川さんと長年親しくしている東京のカメラマンが早速送ってくれたものだ。事務所のあちらこちらに大事に貼られる写真には牧場産駒のレースや優勝のシーンが納められている。
今回の写真には、ゴールした時の本馬と鞍上の岩田騎手の泥だらけの姿が写っていた。
Mr. Prospector の肌にサンデーサイレンスを父に持つ良血の母ワルツダンサーは、草間オーナーから預かる大切な繁殖牝馬。
本馬は1番仔で、5歳の半弟ラインドライブ(父グラスワンダー)は河口湖特別、鹿島特別など4勝、4歳の半弟オペラブラーボ(父オペラハウス)は尾頭橋特別など2勝をあげ現役で活躍中。3歳半弟のラインブレイク(父タニノギムレット)も昨年中央のデビューを果たして、明け2歳(牝 父フレンチデピュティ)は、現在門別の育成場で馴致・育成中だ。
明け1歳は、母親似という全妹で中間育成中だという事だが、将来の牝系の後継馬としても楽しみが膨らむ。今年は3月にジャングルポケットの仔が誕生予定という大変仔出しの良い孝行馬の母親だ。
生産活動に一心に取り組む藤川さんは「毎年同じことをしていてはダメですから、少しでも勉強して努力しているつもりです。」と話すが、夜間放牧に切りかえられない事情の中、今でも早朝の4時過ぎから夕方遅くまで放牧して飼養馬の運動量を確保しているという。
放牧地の土壌の改良にも熱心に取り組み、夫婦とスタッフ一人という家族経営での作業は日頃から時間の余裕は無い。愛馬の応援に競馬場に行かなくてはいけないと思う気持ちと大切な馬から目を離したくないという気持ちが交錯するが、昨秋は、牧場作業のひと段落した時期でもあり、ジャパンカップダートに出走した本馬の応援に行けたそうだ。
「負けましたが、あの大レースで、あのメンバーの中で怯むことなく必死に走る彼(本馬)の姿には感動しました。」と語る藤川さん。
次走予定の大一番フェブラリーステークスには、お産のシーズンが続くため行けそうにない。代わりに札幌で勉学中の息子さんに、後学のために競馬場まで応援に行ってもらうと話す藤川さんの顔には嬉しそうな父親の笑みがこぼれていた。
降雪のため1日延期された東京開催。不良のコースを激走して快勝した本馬に藤川さんは感心するばかりだ。「1日遅れで仕切り直しとなったレースは、彼(本馬)にとって気の毒だった。先生(久保田貴士師)も大変だったと思いますよ。彼も泥んこの中で怯まずに泥だらけになりながら頑張って勝ってくれました。‘本当にお前は頑張った。牧場も頑張らなければいけない’という気持ちになりました。彼にも、先生にもオーナー(草間庸文氏)にも感謝の気持ちで一杯です。」と喜びをあらわにする。
手元には、ゴールした瞬間の本馬の写真が置いてある。藤川さんと長年親しくしている東京のカメラマンが早速送ってくれたものだ。事務所のあちらこちらに大事に貼られる写真には牧場産駒のレースや優勝のシーンが納められている。
今回の写真には、ゴールした時の本馬と鞍上の岩田騎手の泥だらけの姿が写っていた。
Mr. Prospector の肌にサンデーサイレンスを父に持つ良血の母ワルツダンサーは、草間オーナーから預かる大切な繁殖牝馬。
本馬は1番仔で、5歳の半弟ラインドライブ(父グラスワンダー)は河口湖特別、鹿島特別など4勝、4歳の半弟オペラブラーボ(父オペラハウス)は尾頭橋特別など2勝をあげ現役で活躍中。3歳半弟のラインブレイク(父タニノギムレット)も昨年中央のデビューを果たして、明け2歳(牝 父フレンチデピュティ)は、現在門別の育成場で馴致・育成中だ。
明け1歳は、母親似という全妹で中間育成中だという事だが、将来の牝系の後継馬としても楽しみが膨らむ。今年は3月にジャングルポケットの仔が誕生予定という大変仔出しの良い孝行馬の母親だ。
生産活動に一心に取り組む藤川さんは「毎年同じことをしていてはダメですから、少しでも勉強して努力しているつもりです。」と話すが、夜間放牧に切りかえられない事情の中、今でも早朝の4時過ぎから夕方遅くまで放牧して飼養馬の運動量を確保しているという。
放牧地の土壌の改良にも熱心に取り組み、夫婦とスタッフ一人という家族経営での作業は日頃から時間の余裕は無い。愛馬の応援に競馬場に行かなくてはいけないと思う気持ちと大切な馬から目を離したくないという気持ちが交錯するが、昨秋は、牧場作業のひと段落した時期でもあり、ジャパンカップダートに出走した本馬の応援に行けたそうだ。
「負けましたが、あの大レースで、あのメンバーの中で怯むことなく必死に走る彼(本馬)の姿には感動しました。」と語る藤川さん。
次走予定の大一番フェブラリーステークスには、お産のシーズンが続くため行けそうにない。代わりに札幌で勉学中の息子さんに、後学のために競馬場まで応援に行ってもらうと話す藤川さんの顔には嬉しそうな父親の笑みがこぼれていた。