2009年11月22日 マイルChS G1
優勝馬:カンパニー
プロフィール
- 生年月日
- 2001年04月24日 08歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:35戦12勝
- 総収得賞金
- 939,698,000円
- 父
- ミラクルアドマイヤ
- 母 (母父)
- ブリリアントベリー by ノーザンテースト(CAN)
- 馬主
- 近藤 英子
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 横山 典弘
まるでドラマのようなフィナーレ。カンパニーがラストランを飾った今年のマイルチャンピオンシップ(G1)は、これからずっと感動のレースとして伝えられていくに違いない。
「天皇賞(秋)(G1)の時よりも距離が2ハロン短くなった中、内枠の有利さを、鞍上の横山典弘騎手が工夫して騎乗してくれたことで、自分のレースができたことが勝因だったのかな、と思います」とノーザンファームの中尾義信氏は、これまでカンパニーが歩んできた道を重ね合わせるかのように、このレースを振り返る。
天皇賞(秋)(G1)において、8歳馬では史上初となるG1制覇を飾っただけでも快挙なのだが、それからわずか中2週でのG1制覇。日本競馬史上でどんな名馬でも残していない記録を、また自らの力で更新してみせた。
「オーナー、調教師と馬を大事に使ってきたからこその結果だと思います。カンパニー自身、3歳時のラジオたんぱ賞(G3)からは全て重賞を使われてきましたが、その中で様々な競馬を経験したり、様々な馬たちと戦っていく中で、この馬自身の本質が見えてきたのが8歳という年齢なのではと思います」(中尾氏)
これまで35戦を戦ってきたカンパニーではあるが、生涯成績を振り返っても、この8歳時が最も優れた競走成績を残していることに驚かされる。今年の初戦となった中山記念(G2)を勝利すると、マイラーズC(G2)では2着、安田記念(G1)、宝塚記念(G1)こそ4着となっているが、毎日王冠(G2)からこのマイルチャンピオンシップ(G1)まで重賞を3連勝。つまり、8歳時には一度も掲示板を外したことが無かったのだ。
ラストランとなったマイルチャンピオンシップ(G1)だが、パドックで周回するカンパニーの姿を見た中尾氏は、感慨が吹き飛ぶほどの思いでTVを見ていた。「中2週とは思えない状態の良さにはびっくりしました。この秋競馬では一番いい状態なのではとも思えました」(中尾氏)
それだけに新聞報道などでは引退を惜しむ声も聞かれてくるが、中尾氏の考えはそれとは違っている。「引退するのがもったいないという声も聞かれていますが、むしろ、一番華やかな時期に引退できるのは素晴らしいことだと思います。また、牧場としてもカンパニーの活躍によって、我々がやってきた生産や育成のあり方が証明できたわけですから、有終の美を飾ってくれたことに対して、ただ、感謝をするだけです」(中尾氏)
27日には種牡馬としての繋養先となる、社台スタリオンステーションへと到着。育成先の厩舎とは目と鼻の先であるが、これからは後世に優れた血を伝えていく仕事をしていくこととなる。感動のドラマのアフターストーリーは、2013年にデビューする産駒たちへ託すことにしよう。
「天皇賞(秋)(G1)の時よりも距離が2ハロン短くなった中、内枠の有利さを、鞍上の横山典弘騎手が工夫して騎乗してくれたことで、自分のレースができたことが勝因だったのかな、と思います」とノーザンファームの中尾義信氏は、これまでカンパニーが歩んできた道を重ね合わせるかのように、このレースを振り返る。
天皇賞(秋)(G1)において、8歳馬では史上初となるG1制覇を飾っただけでも快挙なのだが、それからわずか中2週でのG1制覇。日本競馬史上でどんな名馬でも残していない記録を、また自らの力で更新してみせた。
「オーナー、調教師と馬を大事に使ってきたからこその結果だと思います。カンパニー自身、3歳時のラジオたんぱ賞(G3)からは全て重賞を使われてきましたが、その中で様々な競馬を経験したり、様々な馬たちと戦っていく中で、この馬自身の本質が見えてきたのが8歳という年齢なのではと思います」(中尾氏)
これまで35戦を戦ってきたカンパニーではあるが、生涯成績を振り返っても、この8歳時が最も優れた競走成績を残していることに驚かされる。今年の初戦となった中山記念(G2)を勝利すると、マイラーズC(G2)では2着、安田記念(G1)、宝塚記念(G1)こそ4着となっているが、毎日王冠(G2)からこのマイルチャンピオンシップ(G1)まで重賞を3連勝。つまり、8歳時には一度も掲示板を外したことが無かったのだ。
ラストランとなったマイルチャンピオンシップ(G1)だが、パドックで周回するカンパニーの姿を見た中尾氏は、感慨が吹き飛ぶほどの思いでTVを見ていた。「中2週とは思えない状態の良さにはびっくりしました。この秋競馬では一番いい状態なのではとも思えました」(中尾氏)
それだけに新聞報道などでは引退を惜しむ声も聞かれてくるが、中尾氏の考えはそれとは違っている。「引退するのがもったいないという声も聞かれていますが、むしろ、一番華やかな時期に引退できるのは素晴らしいことだと思います。また、牧場としてもカンパニーの活躍によって、我々がやってきた生産や育成のあり方が証明できたわけですから、有終の美を飾ってくれたことに対して、ただ、感謝をするだけです」(中尾氏)
27日には種牡馬としての繋養先となる、社台スタリオンステーションへと到着。育成先の厩舎とは目と鼻の先であるが、これからは後世に優れた血を伝えていく仕事をしていくこととなる。感動のドラマのアフターストーリーは、2013年にデビューする産駒たちへ託すことにしよう。