重賞ウィナーレポート

2009年10月11日 毎日王冠 G2

2009年10月11日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:カンパニー

プロフィール

生年月日
2001年04月24日 08歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:33戦10勝
総収得賞金
939,698,000円
ミラクルアドマイヤ
母 (母父)
ブリリアントベリー  by  ノーザンテースト(CAN)
馬主
近藤 英子
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
音無 秀孝
騎手
横山 典弘
 圧倒的な一番人気に支持されたウオッカをマークし、そして直線で見事に交わして見せたカンパニー。既に8歳を迎えたと思えないような鋭い切れは、古豪復活というよりも、天皇賞(秋)(G1)への刺客誕生と言えるだろう。

 「月曜日のスポーツ新聞で鞍上を務めた横山典弘騎手が、『着かず離れずの競馬ができた』と話していましたが、まさにその言葉通りのレースを見せてくれたと思います」とはノーザンファームの中尾義信氏。当日は京都大賞典(G2)でも生産馬であるオウケンブルースリが勝利と、ノーザンファームにとって二重の喜びとなった。

 それにしても8歳馬ということを感じさせないような若々しいレースぶりを見せてくれたカンパニーであるが、中尾氏は年齢と共に積み重ねてきたレースキャリアが生かされたのではとも分析する。

 「また、最近は高齢馬の活躍も目立っていますが、カンパニーも厩舎、牧場としっかりとした管理を行えてきたことが、年齢を感じさせない体力としても現れているのでしょう。」これで通算10勝のうち、重賞は7勝。毎年のように重賞を沸かせてきたカンパニーではあるが、衰えを知らぬ体力に、円熟味を増したレースセンスを兼ね備えた今、悲願のG1タイトルへと近づいた印象すら受ける。

 「京都大賞典(G2)を勝ったオウケンブルースリを初め、ノーザンファームの生産馬も天皇賞(秋)(G1)には名を連ねるかと思いますが、それぞれの馬がそれぞれの活躍をしてくれそうなことは楽しみです。その中でもカンパニーにはキャリアを生かしたレースを見せてもらいたいです」

 今週の秋華賞(G1)には史上3頭目を目指すブエナビスタも出走予定。春クラシック全制覇を初め、今年の春競馬を沸かせてきたノーザンファーム生産馬は、秋競馬からも何頭も主役となる馬が現れてきそうだ。