2010年02月28日 中山記念 G2
優勝馬:トーセンクラウン
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月16日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:39戦6勝
- 総収得賞金
- 201,708,000円
- 母 (母父)
- サンデーブレーヴ by ダンシングブレーヴ(USA)
- 馬主
- 島川 隆哉
- 生産者
- 山際牧場 (三石)
- 調教師
- 菅原 泰夫
- 騎手
- 江田 照男
中山競馬場で行われた中山記念(G2)はトーセンクラウンが後続に5馬身の差を付けて快勝。重賞レースではこれまで最高3着で、G2戦の今回は“穴馬”の一頭であったが、戦前の低評価を覆す見事な勝ちっぷりで初重賞制覇を飾った。
本馬の生産は新ひだか町三石の山際牧場。過去には2006年のフェアリーS(G3)の優勝馬アポロティアラや2008年の福島牝馬S(G3)で2着に好走したハロースピードを生産している。繁殖牝馬は9頭で、ご家族で牧場を切り盛りされている。
同牧場の山際景路さんはレースを振り返って、「びっくりしたというのが正直な気持ちです。最後の直線ではあっという間に突き放してくれました。雨馬場が得意なのでしょう。菅原厩舎の皆さん、江田照男騎手に感謝しています。」と、笑顔で話してくれた。
レース当日の晩は近所の牧場の方々を招いて祝勝会を開き、喜びに浸ったそうだ。玄関と応接間には沢山のお祝いの花が色鮮やかに並べられていた。
本馬の牧場時代での様子を伺うと、「やんちゃで元気一杯の馬でした。初仔ということで馬格としてはやや小さかったです。」とのこと。母サンデーブレーヴは必ず放牧地ではボスになるほどの強い気性を持ち主だそうで、やんちゃさは母馬の特徴が受け継がれていたのだろう。
ダンシングブレーヴの肌にオペラハウスという血統構成は日本ダービー馬メイショウサムソンと同じ。山際さんは、「オペラハウスとの掛け合わせも良かったのでしょうね。」と、本馬の血統に改めて注目していた。母サンデーブレーヴは今年出産をお休みしており、現在、交配相手を検討中だそうだ。産駒はトーセンクラウンの他に3頭がデビューしており、現1歳に父クロフネの牡馬が順調に育っているそうだ。
本馬は2005年のHBAサマーセール1歳に上場し、1,280万円(税抜き)で落札された。「この馬は市場で直接島川オーナーがチェックされて、落札していただきました。今回のレースの後にお電話でお話しましたら、オーナーもたいへん喜んでいました。」と、山際さん。本馬が産まれた2004年は同牧場で9頭の馬が産まれ、そのうち7頭を牝馬が占めた。なかなか買い手が決まらず、市場で上場する機会も例年より多かったという。
しかし、ふたを開けてみるとそのうち7頭が勝ち上がり、アポロティアラ、トーセンクラウンの2頭が重賞V。他にもハロースピード、ミルクトーレル、マイネヴェロナの3頭が特別勝ちを果たし、各馬が収得賞金1億円に迫る活躍を見せている。「苦労が多かった世代だったけど、素晴らしい成績を残してくれて嬉しいです。」と、山際さんは語る。今回の勝利で本馬は粒揃いの“同級生”の中でも一歩抜け出す存在となった。
本馬は2走前となるニューイヤーSでは3着に好走している。このレースの勝ち馬レッドスパーダ、2着のエーシンフォワードはその後重賞を制しており、レベルの高かったレースだったといえよう。今回の圧巻のパフォーマンスは道悪の巧拙の差だけではないだろう。
「今後も無事に走ってくれれば満足です。」と、山際さんはエールを送る。今後も古馬戦線を賑わす熱いレースぶりを期待したい。
本馬の生産は新ひだか町三石の山際牧場。過去には2006年のフェアリーS(G3)の優勝馬アポロティアラや2008年の福島牝馬S(G3)で2着に好走したハロースピードを生産している。繁殖牝馬は9頭で、ご家族で牧場を切り盛りされている。
同牧場の山際景路さんはレースを振り返って、「びっくりしたというのが正直な気持ちです。最後の直線ではあっという間に突き放してくれました。雨馬場が得意なのでしょう。菅原厩舎の皆さん、江田照男騎手に感謝しています。」と、笑顔で話してくれた。
レース当日の晩は近所の牧場の方々を招いて祝勝会を開き、喜びに浸ったそうだ。玄関と応接間には沢山のお祝いの花が色鮮やかに並べられていた。
本馬の牧場時代での様子を伺うと、「やんちゃで元気一杯の馬でした。初仔ということで馬格としてはやや小さかったです。」とのこと。母サンデーブレーヴは必ず放牧地ではボスになるほどの強い気性を持ち主だそうで、やんちゃさは母馬の特徴が受け継がれていたのだろう。
ダンシングブレーヴの肌にオペラハウスという血統構成は日本ダービー馬メイショウサムソンと同じ。山際さんは、「オペラハウスとの掛け合わせも良かったのでしょうね。」と、本馬の血統に改めて注目していた。母サンデーブレーヴは今年出産をお休みしており、現在、交配相手を検討中だそうだ。産駒はトーセンクラウンの他に3頭がデビューしており、現1歳に父クロフネの牡馬が順調に育っているそうだ。
本馬は2005年のHBAサマーセール1歳に上場し、1,280万円(税抜き)で落札された。「この馬は市場で直接島川オーナーがチェックされて、落札していただきました。今回のレースの後にお電話でお話しましたら、オーナーもたいへん喜んでいました。」と、山際さん。本馬が産まれた2004年は同牧場で9頭の馬が産まれ、そのうち7頭を牝馬が占めた。なかなか買い手が決まらず、市場で上場する機会も例年より多かったという。
しかし、ふたを開けてみるとそのうち7頭が勝ち上がり、アポロティアラ、トーセンクラウンの2頭が重賞V。他にもハロースピード、ミルクトーレル、マイネヴェロナの3頭が特別勝ちを果たし、各馬が収得賞金1億円に迫る活躍を見せている。「苦労が多かった世代だったけど、素晴らしい成績を残してくれて嬉しいです。」と、山際さんは語る。今回の勝利で本馬は粒揃いの“同級生”の中でも一歩抜け出す存在となった。
本馬は2走前となるニューイヤーSでは3着に好走している。このレースの勝ち馬レッドスパーダ、2着のエーシンフォワードはその後重賞を制しており、レベルの高かったレースだったといえよう。今回の圧巻のパフォーマンスは道悪の巧拙の差だけではないだろう。
「今後も無事に走ってくれれば満足です。」と、山際さんはエールを送る。今後も古馬戦線を賑わす熱いレースぶりを期待したい。