重賞ウィナーレポート

2009年09月27日 神戸新聞杯 Jpn2

2009年09月27日 阪神競馬場 晴 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:イコピコ

プロフィール

生年月日
2006年04月29日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:8戦4勝
総収得賞金
120,125,000円
マンハッタンカフェ
母 (母父)
ガンダーラプソディ  by  ジェイドロバリー(USA)
馬主
(株) 錦岡牧場
生産者
錦岡牧場 (新冠)
調教師
西園 正都
騎手
四位 洋文
  • 母のガンダーラプソディとスタッフの皆さん
    母のガンダーラプソディとスタッフの皆さん
  • 1周1300mの調教コース
    1周1300mの調教コース
  • 錦岡牧場
    錦岡牧場
  • 牧場風景
    牧場風景
  • ウォーキングマシンとサンシャインパドック
    ウォーキングマシンとサンシャインパドック
 第57回神戸新聞杯(Jpn2)をレコードタイムで制したのは新冠町の錦岡牧場生産のイコピコ(牡3歳、父マンハッタンカフェ、母ガンダーラプソディ)。

 ちょっと変わった名前だが、ハワイ語で「頂上に」という意味らしい。そのネーミング通りに世代の頂点にむけて、その存在を大きくアピールした。

 「この日は休みだったんですよ。自宅でテレビ観戦でしたが、ゴールした瞬間は嬉しかったですね。春の悔しさが晴れました」と場長の引木晶則さんの笑顔が弾けた。イコピコは、錦岡牧場にとっても生まれたときからの期待馬だった。

 「母親のガンダーラプソディという馬も期待の大きな馬でした。よいスピードを持っていて、期待通りに勝ち上がってくれたのですが、脚部不安で早期引退を余儀なくされたのが残念です」という。失意のうちに繁殖牝馬となったガンダーラプソディだが、仔出しもよく、初仔のディジュリドゥー(牡5歳、父フサイチソニック)はJRA3勝の現役馬、2番仔スカイズザサミット(牝4歳、父アドマイヤコジーン)も昨年2月に未勝利戦を脱出。イコピコをはさんだ4番仔(牡、父タヤスツヨシ)はまだ育成中だが、デビューした3頭すべてが勝ちあがっている優秀な繁殖牝馬だ。

 「母も、兄姉も良く知っていますから、そういう意味ではこの馬の血統を理解しているつもりです」と引木さんがいう。激しい気性を内在させるファミリーだが、教えたことを理解する頭の良さがあり、飴と鞭をバランスよく使い分ければ気の強さを良い方向に向かわせることができるという。生産から、育成、そして調教と段階を踏んで日々たくましさを増したイコピコは「体全体を使って走るフォームが印象的でした。この世代ではヤマニンウイスカー(牡3歳、父マンハッタンカフェ)と双璧をなすほどの期待馬でしたよ」とふりかえった。

牧場時代、いつも一緒に併せ馬をしていたというヤマニンウイスカーとは、プリンシパルS(4、5着)でともに掲示板を確保し、白百合Sではワン・ツー・フィニッシュを決めた。「ダービーに出したかったですけど、結果的にはよかったのかもしれません。(菊花賞は)父仔制覇なんていわれていますけど、無事に出走して欲しいですね」と楽しみを広げている。