2006年08月06日 関屋記念 G3
優勝馬:カンファーベスト
プロフィール
- 生年月日
- 1999年05月16日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:34戦6勝
- 総収得賞金
- 348,700,000円
- 馬主
- 奥村 清晴
- 生産者
- 片岡牧場 (静内)
- 調教師
- 佐藤 吉勝
- 騎手
- 江田 照男
片岡牧場は新ひだか町静内豊畑の広い河岸段丘の一角にあります。この地域では毎年数頭の重賞馬を出していますが、今年も、三木田明仁牧場(プロキオンS メイショウバトラー)、静内白井牧場(フローラS ヤマトマリオン)の産駒が中央重賞を制している。
同牧場は、現在、片岡正雄社長夫妻がおじいちゃん(先代の正さん)、お婆ちゃんに手伝ってもらいながら10頭ほどの繁殖牝馬を飼養する家族経営の牧場。
今回の本馬の重賞制覇は、同牧場産駒としては3年前の本馬による中央初制覇(‘03朝日チャレンジC)に続いて2度目となる。血統に、こだわりを持って生産した本馬が、脚元の不安(屈腱炎)を乗り越えて優勝しただけに片岡社長は明るい笑顔を見せる。
レース当日も牧草上げに忙しい社長は、折角走るのだからと作業を中断して自宅に戻ったという。
人気薄(14人気)ながら直線を早めに抜け上がり、3F32秒9という剛脚を見せての快勝だったが「あまり期待はしていませんでしたけれど、応援しないとね。勝ってくれて凄く嬉しかった。いつも前半にかかるのですが、(江田騎手が)上手く乗ってくれました。先生(佐藤吉勝調教師)から“江田で行く”と連絡をもらった時に、“うちのも穴馬だし、穴の江田だから面白い“と言っていたのが見事にハマリました。脚元の不安を抱えて苦しい調整を続けていただけに先生方の辛抱強い努力には頭が下がる思いですよ。」と陣営に感謝する。
本馬の母カタリナラビットは中央で4勝(信濃川特別など)をあげたスピード馬。牧場が片岡社長に引き継がれた年に導入した祖母タニノグレースフル(祖母の父ヴエンチア)に伝説の名種牡馬シンザンが配合されたものだが、本馬のように母父にシンザンの名を残す現役馬は少ない。片岡社長は「種付け料のことなどを考えると、実績の確かな内国産馬にこだわってしまいます。本馬の父アンバーシャダイは、スピードのあった祖母の仔(ダンディアンバー)を考えてシンザンの肌に配合したものです。これは直感でしたけれどもね。」と解説する。
母は、たいへん仔出しが良く毎年の12頭を産んだが、惜しくも2年前に亡くなっている。本馬は第8仔になり、大事にしている血統後継馬は半姉のラビットコスモがその大役を受ける。この半姉は初仔にリガードシチー(現役 クローバー賞3着)を持ち、今年の当歳(牝 父フジキセキ)は片岡社長期待の良馬だ。
片岡牧場では、熟成度にこだわった堆肥を使用する牧草も、日高では珍しく3番草まで採り、冬場にも青草と遜色の無い草を食べさせているという。片岡社長は「うちのような弱小牧場は、こだわりを持って夢を持ち続けなければやって行けないですよ。続ける事が何時か勝つ事に繋がると思います。」と本馬の活躍に夢が膨らむ。
レース優勝の後は、お祝いの対応などに忙しくなるが、今回は、そこを察した地域の仲間が直ぐにトラクターで駆けつけ、中断した牧草上げの作業を終わらせてくれたようだ。地域で生産者の会が作られ、夢を共有する静内豊畑地区からは、今年もまだまだ活躍馬が輩出しそうな雰囲気がある。
同牧場は、現在、片岡正雄社長夫妻がおじいちゃん(先代の正さん)、お婆ちゃんに手伝ってもらいながら10頭ほどの繁殖牝馬を飼養する家族経営の牧場。
今回の本馬の重賞制覇は、同牧場産駒としては3年前の本馬による中央初制覇(‘03朝日チャレンジC)に続いて2度目となる。血統に、こだわりを持って生産した本馬が、脚元の不安(屈腱炎)を乗り越えて優勝しただけに片岡社長は明るい笑顔を見せる。
レース当日も牧草上げに忙しい社長は、折角走るのだからと作業を中断して自宅に戻ったという。
人気薄(14人気)ながら直線を早めに抜け上がり、3F32秒9という剛脚を見せての快勝だったが「あまり期待はしていませんでしたけれど、応援しないとね。勝ってくれて凄く嬉しかった。いつも前半にかかるのですが、(江田騎手が)上手く乗ってくれました。先生(佐藤吉勝調教師)から“江田で行く”と連絡をもらった時に、“うちのも穴馬だし、穴の江田だから面白い“と言っていたのが見事にハマリました。脚元の不安を抱えて苦しい調整を続けていただけに先生方の辛抱強い努力には頭が下がる思いですよ。」と陣営に感謝する。
本馬の母カタリナラビットは中央で4勝(信濃川特別など)をあげたスピード馬。牧場が片岡社長に引き継がれた年に導入した祖母タニノグレースフル(祖母の父ヴエンチア)に伝説の名種牡馬シンザンが配合されたものだが、本馬のように母父にシンザンの名を残す現役馬は少ない。片岡社長は「種付け料のことなどを考えると、実績の確かな内国産馬にこだわってしまいます。本馬の父アンバーシャダイは、スピードのあった祖母の仔(ダンディアンバー)を考えてシンザンの肌に配合したものです。これは直感でしたけれどもね。」と解説する。
母は、たいへん仔出しが良く毎年の12頭を産んだが、惜しくも2年前に亡くなっている。本馬は第8仔になり、大事にしている血統後継馬は半姉のラビットコスモがその大役を受ける。この半姉は初仔にリガードシチー(現役 クローバー賞3着)を持ち、今年の当歳(牝 父フジキセキ)は片岡社長期待の良馬だ。
片岡牧場では、熟成度にこだわった堆肥を使用する牧草も、日高では珍しく3番草まで採り、冬場にも青草と遜色の無い草を食べさせているという。片岡社長は「うちのような弱小牧場は、こだわりを持って夢を持ち続けなければやって行けないですよ。続ける事が何時か勝つ事に繋がると思います。」と本馬の活躍に夢が膨らむ。
レース優勝の後は、お祝いの対応などに忙しくなるが、今回は、そこを察した地域の仲間が直ぐにトラクターで駆けつけ、中断した牧草上げの作業を終わらせてくれたようだ。地域で生産者の会が作られ、夢を共有する静内豊畑地区からは、今年もまだまだ活躍馬が輩出しそうな雰囲気がある。